『アンメット ある脳外科医の日記』第8話

「綾野先生と麻衣の話」をするにあたり、「それぞれの家の話」になるのは当然で、そこにミヤビたちを絡ませるために綾野の父・勲先生が丘陵セントラル病院に運び込まれる・・・という展開はまあドラマとしてこれまた当然だとは思うんだけどさ、勲先生は過疎集落に往診に行った帰り道で事故に遭ったわけだよね?それで丘陵セントラル病院に救急搬送されたわけだよね?
ということは丘陵セントラル病院と「過疎集落」はそんなに離れていない、ということになると思うんだけど、そこがまあ違和感というか、ここまで素晴らしい作劇を見せてもらっているからこそちょっと強引かなーと思うところはあるし、医師としても父としても勲先生が尊敬できる人であるとは思うけどでも8億もの借金をどうするつもりなのさ?という理想と現実の落差が気にはなるけど、それはさておき「イイ男」って見た目じゃないんだよな、ないんだよ!などと思っていたら

私たち二人ともこの病院に居られなくなるかもしれないんだよ?と言う麻衣を優しく抱きしめ「大丈夫」だよと言う綾野先生(引きの映像がべらぼうに美しい!)の次の瞬間「え?なにが大丈夫なんですか?大丈夫じゃないですよね?」ってド真顔で冷静に言う三瓶先生wwwww

「何も解決してないですよね?綾野病院はどうするんですか?」って、いやわたしもそう思ってたけどそんな言い方しないであげてwww。
と思ったのに綾野先生デレデレイチャイチャしてるしー!

急患と急変した勲先生を「両方助ける」ところが見せ場となるのが医療ドラマだろうに、そこはさっくり端折ってコレだもんw。
でもコレに至るまでの道筋はちゃんとしてる。ミヤビに告白したときのこと、ミヤビへの恋愛感情という過去ばかり見ている綾野先生を、その時の記憶がなく「今」を見るしかないミヤビが麻衣への気持ちに気づかせると、描くべきことにしっかり焦点があっている。

もう一度言うけどイイ男は見た目じゃないんだよなと岡山天音の綾野先生を見ながらしみじみ思ったし(いやでもミヤビと美術館に行くときの綾野先生は普通にカッコよかった。綾野先生デートのときそういう感じなんだ?というギャップ込みでカッコよかった)、岡山天音だからこそ綾野先生がこれほどのイイ男としてこの作品のなかに存在しているのだとも思うけど、でもこれで綾野先生が吉沢亮だったら死ぬなとは思うw。