『いちばんすきな花』第9話

わたしこのドラマを見続けてるなかで共感的なものを感じたことはほぼほぼないんだけど(共感じゃないけど紅葉と一緒に仕事ができないかと思って声をかけたのにクソみたいなことを言われた葉山くんには同情した)、『出来上がってる4人』のなかには入りにくい、入れない、という美鳥には「でしょうね」となりました。
ゴミ袋どこって聞いたら一斉に答えられたもんで普通に引いてたけど、このときの美鳥とたぶん見てるわたしも同じ顔してたと思う。

「2人が苦手という共通点から始まった4人」を肯定したり否定したりすることで「育てた」美鳥は実は「2人がすき」で、「5人にはなれない・ならない」という話であることは理解してるつもりだけど、まるまる2話もつかって「美鳥」という人間のことをここまで掘り下げて描く必要性はわからない(過去回想のなかで例えば高校生の紅葉が話のなかで椿と「出会っていた」とかね、そういうことを描きたかったってことではあるのでしょうが)、というか美鳥という人間にまったく興味がないな、というのが「美鳥編」の感想です。

掘り下げるならば親から肉体に与える文字通りの「暴力」を受けていた(それによりひどい「噂」を流され、なぜだかわからんけど引っ越した先にまでその「噂」がついてまわるような人生を送ってきた)人間の、異性と仲良くしていたら恋愛関係だと決めつけるのは「暴力」だという発言(その言葉を使う心情)だと思うんだけど、そこは美鳥ちゃんに『2人でカラオケ圧をかける』ことのほうが大事なんだろうし、「2人がすき」だという美鳥の言葉の裏にある4人に対する疎外感にゆくえが気づくこともないんだもんな。

みどちゃんの家に暫く居候していたという夜々だけど、コンビニの前で偶然会ったという雑オブ雑な経緯だったのには笑ったw。