麻耶 雄嵩『化石少女と七つの冒険』

殺人事件が日常化する学校を舞台にトンデモ推理のオンパレードの末の「後味・・・・・・」という記憶が残る(でもそのトンデモ推理自体は覚えていない)前作(化石少女)の「続編」であることはわかるんだけど、前作ほどのトンチキアッパー感がないのは「(前作の)その後」であるからだろうか。

章ごとの事件、謎解きは(まやゆ比として)切れ味が鈍いし、全体を通しての物語としての流れも良い(面白い)とは思えなかったんだけど、それでも最後の最後で「いや後味・・・・・・」となるから次もまたまやゆの作品を手に取ってしまうのである。