麻耶 雄嵩『化石少女』

化石少女 (文芸書)

化石少女 (文芸書)

さよなら神様といいこれといい、学校という舞台でなぜこうもエグイ話を書くかなぁこの人は。
言ってしまえばくだらない日常を描きながら、でも題材は殺人ってさぁ・・・。さよなら神様よりはマシだけど。
明らかに偶然性が高すぎるというか机上の推論でしかないものもあるのに、実際それを指摘してもいるのに、それまでずっと否定し続けてたまりあ先輩のでたらめ推理をたった1つの物証を見つけたから(推理が正解だったから)といって他も全部正解なのでは?と考えるぐらいだからこの先自縄自縛の人生を送るってのはまぁ・・・話のオチとしては悪くないけど、真面目な用務員さんのこともちょっとは考えなさいよ・・・。
でもこれだけトンデモ推理をこの狭い人間関係の中でこれだけ並べてみせるあたりはさすがまやゆ。いっちばん「ねーよ(笑)」と思ったトンデモ推理を高校生が一人で実地検証して証明しちゃうってあたりがとても頭おかしい(ほめてます)。
そんななかで一番頭おかしいと思ったのはコレ。
なぁ・・・山吹色とコバルトブルーのチェックのブレザー(制服)ってどんな色彩センスだよ・・・・・・?。