『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』

主演の変更はあれど前2作と完全に地続きの続編のようですが、あれ?ヨコヤマさんは妹を殺されたかなんかでトラウマを抱えてて犯罪者を憎んでてスイッチ入ると狂犬になりますってなキャラじゃなかったでしたっけ・・・?。それが理由で人材の墓場に送られたのかと思いきや、捜査中に行方不明になった相棒(上戸さん)について単独捜査が過ぎて厄介払いされた正義感野郎になっちゃったの・・・?あれあれ?わたし別のドラマと勘違いしてます・・・・・・?。
と戸惑いまくりの前半でしたが、武井壮の情報を得るためチンピラにボコられる商社マンが登場した瞬間からそんなことはどーーーーーーーでもよくなりました。
成河さん今回も見事すぎる仕事っぷりであった。
スーツでびしっと決めて商談相手と英語で会話し、会社の通路で女子社員とぶつかり落とした書類をうんこ座りで拾ってやり(このしゃがみ方最高だったから録画残ってるひとは今すぐ見直して!)、さらによろけた女子社員を胸で抱き留め、かと思えばものすごい顔で親友を殺そうとする成河さん。なんたらというシステムが予測した犯罪の構図もそれに関わる人間関係も、ただ台詞で説明するだけなので(説明の仕方が下手なので)余計にごちゃごちゃしてる感が増してて面白いとは思えなかったものの(もっとシンプルな事件にしてなんたらシステムの有能性と未然犯罪捜査チームメンバーのキャラクターを見せるだけの初回でよかっただろうに)“一線を越えた犯人”を演じる成河は見応えがありました。
で、わたし思ったんだけど、未然犯罪捜査班にそれこそ成河さんを入れたらよかったのにね。常識人+正義感の持ち主として視聴者目線を担うのであろうヨコ以外は一見個性的な人間ばかりが集められてるっぽいけど、個性のベクトルがみんな同じというか、どいつもこいつも浅くて軽い感じに思えるので、平田満の役割を時生とはんぶんこにして、時生のポジション+なんたらシステムの実務運用担当者として成河さん(ぐらい上手い人)がいたら軽いノリ自体は同じとしても「浅い」とか「薄い」ってな印象はもうちょい薄まったんじゃないかなーとか思ったんだけど。締めるポジションであるはずの管理官が軽さの象徴のような伊藤淳史だし、平田満だけではちょっと厳しいのではなかろうか。まぁわたしがただ成河ちゃんだいすきだからそう思うんでしょ?と言われたらそれは否定しませんがw。