『ふたがしら2』

なにこの極熱展開・・・っ!!
弁蔵は政吉の遺志を継ぐべく大坂に行き、じゅんさん親分と駆引きし、そこで壱師の「行く先」を得て宗次とともに目指すは江戸城のご金蔵って、この畳みかけるような展開痺れるわー!!
元はといえば政吉の、ひいては伝説の大泥棒の“仕事”なわけで、それを引き継ぐのは弁蔵と宗次の人情であり男気なわけだけど、でもそれはあくまでも他人の仕事でしかないわけですよね。政吉のためでありお銀のための仕事。でもそこに今回“盗人講を作る”という弁蔵と宗次にとっての目標ができた。そのために江戸城の金蔵という誰も盗もうだなんて思わないお宝を狙い成功させるという目的ができた。それにより伝説の大泥棒と政吉の仕事だったものが弁蔵と宗次率いる壱師の仕事になったわけで、こういう流れを作るのはほんとうまいよね、かずきさん。脚本に外連味があるんだよね。そして流れるようでありながら一気に、劇的に物語のスケールがでかくなった。
「1」は原作に沿った作りだったけど「2」はかずきさんオリジナルなんでしたっけ?そこいらへん定かではありませんが、「1」と比べて「2」は毎回しっかり宗次の見せ場があって、そこは太一のカッコよさをこれでもかー!とみせるべくかずきさんが用意したものだとわたしは思ってるのですが、今回!ついに!!ナリ様VS太一きたよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!。
しかもナリ様が人質をとり太一に要求を呑ませるとか!とかとかっ!!
まるで美しい毒蛇がチロチロを舌を出して煽るようなナリ様に対し太一はなんだろうなぁ・・・真っ白い狐かなぁ・・・共にこの世のものではない存在が人間の姿になって対峙してるかのごとき戦いに震えと興奮が抑えきれませんでした。ああこれを生で拝みたい・・・っ!!(確実に死にます)。
「2」になってからナリ様は外道度をガン増しし、そしてクール一辺倒だった太一は守るべき存在ができたことで(壱師のことね!この女に限ったことじゃないから!←本気厨w)いろんな貌を見せるようになった。
ここいらへん求めているものを完璧に汲んでくれる中島かずき脚本はやはり最高だと言わざるを得ない。
「1」を経てここへきて音楽や照明を含む演出と脚本が共鳴しあい、時代劇では珍しい、でも時代劇ならではのグルーヴ感が生まれてて、1話の体感速度が「1」とは全然違う超速なんだけど、残り2話。まだ太一が大変だったという殺陣も出てないし、ここからさらにテンションあげていくのかと思うと脳汁噴射しそう!!。