風森 章羽『獏の掃除屋』

2014年にメフィスト賞を受賞してデビューした作家さんとのことですが、この作品がはじめましてになります。

悪夢を見ている人の夢に入りその原因となるものを喰らう「獏付き」と呼ばれる青年の物語です。

夢の中で獏の姿になり喰らうのは所謂「穢れ」で、喰らい続けることで自家中毒のような状態となりやがて死ぬ・・・という設定に既視感を覚えたんだけど、中島かずき脚本&早乙女太一主演の「封刃師」だ。

と思いながら読み進めてたら主人公の「飼い主」である同い年の従兄弟が身を挺して主人公を死から救い出してくれるってなクライマックスで、ほとんど「封刃師」じゃん!となりましたが、私は封刃師が死ぬほど大好きなのでこの作品も好き。
ていうか穢れを払う(この作品の場合は「喰う」)役目を背負わされたイケメンを、その相棒であるイケメンが救う話が好きじゃない女などいない(断言)。