劇中で本人に「いらない」って言わせるぐらいだから瞬平の「こいついらなくね?」っぷりってのは意図的なものなのでしょうが、そうと分かっても尚煮るなり焼くなりどうぞお好きにしちゃってくださいとしか思えないわけで・・・。だってファントム探しならコヨミがいるし(最近ほとんど役だってないけど)、ゲートのフォロー等晴人のサポートなら凜子がいるし(仕事しろ!)、マジで瞬平の存在価値が分からないってか、必要性があるとは(この先それを見出せるとは)思えないんだもん・・・。ビジュアル的にも微妙だし・・・・・・。
多分後編の展開としては和菓子500個分のロスを抱えて絶望しそうになる師匠に弟子がなんか言うなりやるなりして「コイツを一人前にしてやることが今の俺の希望だ」なんつって絶望せずに済むんだろうし(そしてそう言った側から瞬平が売り歩いた和菓子の評判が口コミで広がったことで客殺到か、デパ地下に納品予定だった商品を偶々本物の担当者が口にし、試験的に置いてみましょうってな話になるとか。あと警察御用達になるってこともありえそう)、そんな“師匠と弟子”の関係を見て瞬平も「僕も晴人さんの希望になれるよう立派な弟子になってみせますっ!」とかなんとか言うんだろうと予想しますが(そんで晴人が「少なくともこの店を救ったのはお前だ、瞬平。お前がこの店に希望を与えたんだ」とか超カッコいいこと言ってくれちゃうんだろう!)、だからっつって努力と根性と忍耐と熱意でもって修業すれば師匠のような和菓子職人になれる(かもしれない)先輩とは違いどう頑張っても魔法使いにはなれない以上、じゃあ弟子を名乗って具体的に何をするのか?と考えても前述の通り“瞬平にしかやれないこと”があるとは思えないんだよねぇ。現場に出れば今回みたいに人質になる可能性だってあるわけだし。
今からでもまだ間に合うと思うから瞬平は晴人の弟子ではなく輪島のおっちゃんの弟子にして、出来た指輪を「晴人さん!新しい指輪出来ました!」っつって持ってくる役目とかどうよ?。
てかさぁ・・・いくら困っているからとはいえ先輩とその師匠が作った和菓子をあんな風に押し売り紛いに売るってどうよ?と。既に経営が傾いてギリギリの小さな和菓子屋さんを襲う怪人ってスケールちっちぇえってかショボくねぇ!?ってことよりも、先輩とその師匠の和菓子を瞬平が本当に「美味しい」と思って売ってる風ではなかった(そう見えた)ことの方がずっと気になった。まぁ和菓子売り歩いてたのは和菓子が美味しかったからではなく先輩を助けたいと思ったからで、だから売ってる商品が何であろうが瞬平的には関係ないってことなんだろうけどさ、それにしたって行動に“愛”がないのはこの手のキャラとしては致命的じゃないか?。奈良瞬平という人物を描くのにこれでいいのかなぁ?って気はする。
てか今回のケースって魔法使えると持ち上げられるだけ持ち上げられたところで使えるわけねーだろバーカ!と全国放送で落とされた瞬平絶望のケースと同じ流れだと思うんだけど、瞬平メイン回をそういう流れにしたのはわざとなのだろうか。同じような経験をした瞬平だからこそ師匠と弟子(先輩)を救えるってな話になるのかなー?。
でもリアルな話、わたしが和菓子屋主人の立場だったら売上の半分を占めるぐらいの大口顧客(料亭)にたった1度のミスで契約を一方的に打ち切られるわ、たまりにたまった材料費は結構厳しい感じの催促電話がかかってくるわ、そんなところへもってきての500個の納品話が嘘だった時点でゲートでなくとも首吊るわ・・・と思うわけでさ、そんな状況を瞬平がなんとか出来るとは思えないし、なんとか出来ちゃっていいもんでもないと思うしなぁ・・・。
ていうか、確かメデューサ様がヴァルキリーに「お前にぴったりのゲートがいる」とか言ってたように記憶してるんだけど、そのぴったりってのはゲートの生みの親がデパ地下のバイヤーをやってたからってことなのか?。和菓子屋を絶望させるにはその立場を利用するのがいいであろうということなのか?。とするとやはり基本はゲートとファントムは対の関係性でありファントムを倒してしまえばとりあえずゲートは安心ってことになるの・・・か・・・?。
ところで石田くんと言えばわたし的にはまだオルゴール職人が夢である某不良高校生役の記憶が新しいのですが、オルゴール職人とか和菓子職人とか、石田卓也という役者は“こんなルックスだけど実は繊細”的なイメージを投影しやすい人なのだろうか。