垣根 涼介『クレイジーヘヴン』

クレイジーヘヴン

クレイジーヘヴン

故郷を捨て東京にでたものの、現在は地方都市の旅行代理店に勤める男。
OL時代に二股をかけられた男に捨てられ、自暴自棄の末ヤクザにつかまり美人局の片棒を担がされている女。
虚無と絶望を抱え生きる二人の線が交わった瞬間、破滅へ向かっての旅が始まった。
痛く激しい狂気の物語。


バカな女と孤独な男。車にセックスにブラジル。場所や主人公の生きる世界がちょっとばっかり違うだけで、中身は「サウダージ」と一緒じゃないか。昨日と同じおかずだけど、お皿変えたからごまかせるだろうとかそんな感じ。ほんとそれぐらいのお手軽さ。
せっかく売れたんだから、くる注文をガシガシ捌きたいってのは分かる。なんとなーく引き出し少ないタイプなんじゃないかなぁという気もしてた。だからまた同じような話を読むことになるのかもしれない。でもあと3冊は我慢するから、もうちょっと稼いだら、また「ワイルドソウル」のようにぶっとい物語を書いてください。