『厨房のありす』第3話

倖生は実は五條家の息子で、親の敷いたレールの上を走ることから逃げての今なのではないかと思ってたんだけど、心護を訪ねてきた誠士を見ても特にこれといった反応を見せなかったってことはそのセンはないのか。
そういや前回ありすに「お母さんです」って写真を見せられても驚いたりしてなかったもんな。
ていうか五條道隆が薪子の子を「出来損ない」と言う前に薪子は「あり・・・」と子供の名前を言おうとしてたことがアバンで流れてて、わたしの目は節穴ですかよ・・・。

五條家ルートではないならば、じゃあ物語において倖生というパーツはどこに嵌るんだろう。住み込みバイトを探してるぐらいだから当然ワケありだとして、これまではさほど気にならなかったけど“ちゃんとした言葉遣い”ができないみたいだし(空という子供の存在はその対比でもあったのかな)、やっぱり生い立ちに事情がありそうだな。
だから通帳の話は盗った盗ってないってなことになるのだろうと思ってたんで、そうはならずにホッとしたわ。まあ誘拐犯扱いされてたけど。
つーか倖生のズボンのポケットに通帳が入ってたことに気付いたんならすぐ「通帳入ってたよ」って言ってやれよ心護ちゃん!!。

で、心護ちゃんが保育園で「助けてください」と頭を下げ、それキッカケで三ツ沢家と家族ぐるみで付き合うようになった話は「いい人たちに巡りあえてよかったな」でいいと思うんだけど、倒れてしまった母親は『姑との関係』に苦しみ追い詰められていたんだろうに、「助けてください」と言っていいんだと言われて助けを求める相手が姑であったことには心底びっくりしたわ。しかも姑は「気づかなくてごめんなさい」とか言ってて、この嫁に対する言動がマジの無自覚(そんなつもりではなかった)だってんならこの姑ヤバイだろ。

レギュラーキャラを掘り下げるためのフックでしかないわけだし、客の事情がありすの料理によって解決というか、丸く収まるのはいいんだけど、ここまで簡単に丸く収められると心護の「助けてください」と一緒にすんなや・・・と思ってしまう。