『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』第2話

すわ玉鉄とゆり子は不倫関係なのか!?と思わせておいて、次の回で早々に「ネタばれ」する作劇はいいと思うんだけど、フルートとチェロの加入を同時にやってしまい、加えてJKの指揮見習いまで片付けてしまってこの先なにすんだ?。

ホールの売却とオケの解散について3か月後に議決が行われるのではなく既にそれは「決定」してしまっているわけで、物語として『逆転』の目はないよねえ?。
まあホールの買主がウィーンでの夏目の指揮を見てたとかで夏目を常任指揮者として新しいオケを作ることになり団員全員新オケに入れますとかいくらでもやりようはあるだろうけど、でもそれをやるとしたら最終回の最後の最後だろうし、夏目と娘の和解だけが軸だと厳しくないか?。

ていうかちょっと前のドラマで當真あみちゃんとJK役をやってた芦田パイセンなのに、ここでは社会人役ってやっぱり(見た目的に)無理があるように思うなー。
学生だとマエストロとしての父を見たくなくとも見てしまう、知りたくないのにオケの事情を聞かされてしまう、という作劇ができないからというのが社会人設定の理由でしょうが、「違和感」はどうしたってあるよなー。
(違和感といえばあんなに楽しそうに指揮をしていた夏目が指揮台を降りたのは娘との関係が理由であり原因なんだろうに、期間限定とはいえ再び指揮をすることにした夏目もそれを聞いた娘もお互いあっさりしたもんってか、指揮をやると決める前と後で別段なにも変わってないようにしか見えず、どれほどの溝がこの二人の間にあるんだろうなと2話を見てますます思う)

とはいえチェロの人はよかった。CDデビューしたのに一線から退いた理由、人前で演奏するのはやめたけど音楽はやめてないという現状。夏目とのセッション。やっぱり自分の音をだれかに聞いてもらいたかった、夏目と一緒に音楽を奏でたいという思い。
この人をどんな流れで加入させるのかで継続するか決めようと思ってたんだけど、文句なしです。利重さん演じる父親との会話もよかった。
ていうか、一人でチェロを弾いてる場所のロケーションがいいのよ。この空間でチェロを弾く「絵」がとにかくキマってた。
チェロと髭が合体した破壊力ってすさまじいですよね。常田大希さんあなたに言っています。