『いちばんすきな花』最終話

椿ハウスにグランドピアノ置いて藤井風の主題歌生演奏フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!。

鍵盤に置かれた美しい指が映った瞬間、これまでこのドラマに対して抱いていたあらゆる感情が羽根を付けて空に向かって飛んでいき、消えていきました。まさに浄化。


浄化されたと言いつつ書くけど、夜々がみどちゃんに「嫌いなものについて話ができる」ことのありがたみを語ってたけど、わたしがこのドラマを好きになれなかった理由はそれだわ。
美鳥を掘り下げる回の感想で「嫌われていた」という台詞であり描写が多すぎて厭な気持ちになると書いたんだけど、「嫌い」という感情を押し付けられたくないのよ、わたしは。

だから、あんなことを言われたのにそれでも「佐藤君」が装丁画を描いた本を佐藤君がつなげてくれた友達のぶんも買い合う葉山くん(役名わからん)とその友達に気持ち的に救われました。1冊ずつ交換してるの超かわいい。
つーか(4人と比べて)きみたち聖人かよ!。

男女の友情が成立するかは「どっちでもいい」し「ひとそれぞれ」なのは確かにそうというか、そうとしか言えんわな、なんだけど、わざわざテーマとして掲げておいてそんな(そこに至る過程を含め)全く捻りのない「答え」でいいのか?と思うし(あ、でもバカな弟に誘われたからってノコノコ「椿くんを見に」くる純恋の非常識っぷりはそれとして、「男女の友情は成立しない見本」になるのは笑ったわ。赤田の妻が急に態度を軟化させたのは謎だけど)(あと完膚なきまでにフラれたとはいえ「好きなひと」の前で寝起きのドスッピンを晒せる夜々はやっぱり自分の容姿に超絶自身があるんだなと思ったことも書き残しておこう)、「一番好きはひとは一人じゃなくていい」という着地点のドラマに『いちばん好きな花』というタイトルがついているのはどういうことなんだろう。意図が全くわからない。

でもまあ藤井風はよかった。曲の途中で4人がケーキ広げてるところで藤井風が完全にフレームアウトした瞬間「余計なもの映してんじゃねえええ!」と思ったぐらい、藤井風はよかった。
各局のスペシャル歌番組で拝めなかったので、こんなところで藤井風の歌を聴けて棚ボタ気分でドラマを見終えることができたから結果オーライ!最後まで見続けて良かった!。