『大奥』「幕末編」第17話

源内さんといい正弘といい、才気と能力を兼ね備えた高く揺るがぬ志を持つ人が、その志半ばで翼が折れて飛べなくなるのを見るのは辛いねえ・・・。
でもそこで凛々しく馬を駆る上様の姿を目の当たりにした正弘が、安部家の「身代わり」という役目が家定の全ての業を墓場まで持っていくのだと、それが自分が生まれた意味であるとわかったと、だから上様は幸せになれますというこの想いに繋がる、この流れがいつもながら素晴らしく凄まじい。家定と正弘が出会えてほんとうによかった。

自分に翼をくれた伊勢守様の変わり果てた姿に衝撃を受け涙ぐみつつも、優しい笑みをキープしつづける瀧山との時間もよかった。
家定と正弘同様、正弘と瀧山の出会いも運命だよね。
家定と正弘と瀧山の、三人で支え守り思い合う関係性に泣かずにはいられなかった。

それだけに、その一片が欠けてしまったこれからが不安でならない。
福子に供されたカステラ(またカステラ!この世界のカステラは毒を盛るために存在してるのか!)に毒が盛られていたのは水戸の仕業だというし、薩摩の隠密の話も放置されてる状態だし、ていうかヘビみたいな目をしてる大東くんの慶喜なにこれ怖い・・・ってんで正弘の死後それらがどこへどんな形で向かうのかと。

などと思っていたら家定が激昂してぶっ倒れるという血管逝った!???な引きに蒼ざめたら予告ではピンピンしててズコーっとなったんだけどw。

ていうかわたしの知る「大奥」にそった流れになるならばいずれ同志のような関係になるにせよ、当初の胤篤と瀧山はもっとバチバチするんだと思ってたし、実際下の者にあげた懐紙入れを突き返したりしてたのに、大奥のしきたりについて詳しすぎるってんで抱いた疑い含め瀧山のなかにあった胤篤への警戒心は上様の健康状態が改善したことでもはやなくなってるってことなの?。