『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』第4話

諫間の娘にねだられ貴山と涼子が二人の出会いからの二人にとって苦い記憶となっている上水流エージェンシー「最初の依頼」を語って聞かせたところにその苦い記憶の元凶であり因縁の相手が依頼人としてやってくる、という云わば前後編構成なのは、カブトムシ対クワガタとかハブ対マングース的なワクワク感wがある天海祐希VS水野美紀をもう一度見られるという意味でもとても良いと思うんだけど、涼子と貴山の「出会い」をどう解釈すればいいのか悩む。

目的はさておき「ボクの猫」は貴山が涼子に近づくための仕込みで間違いないと思うんだけど、この時点で涼子は暴力事件を起こし弁護士は廃業して探偵事務所を開いてるわけで、そうすると原作とは違ってきちゃうんだよな。
初回の感想で書いたんだけど、原作は30代である上水流涼子をドラマでは天海祐希にしたことで原作の「出会い」を心情的に受け入れ難いというか、天海祐希がそんなことになるわけねーだろと思わされるのではないかという不安があったんですよね。
でも回が進むにつれて「この上水流涼子」ならありえる・・・という印象に変わったんで原作通りでイケるだろうと思ってたところでこの改変がはたしてどっちに転ぶか。

ていうか貴山の父親の存在も確か原作にはないんだよな。貴山という人間(の生き方)の背景として父親云々があったかもしれないけど記憶にないってことはその程度のことと言っていいと思うけど(わたしが記憶してないだけの可能性は否定できないけど・・・)、父親のことを涼子も知ってて、涼子が知ってることを貴山は知らないのかもしれない(少なくとも父親を頻繁に見舞っていることを涼子に隠してる)という描写に意味がないわけがないし、このドラマオリジナルの枝がどこに繋がるのか、どうなっていくのか楽しみ。