『罠の戦争』最終話

鶴巻と比べて総理があらゆる意味で“弱かった”せいかアッサリ終わってしまった感は否めませんが(あとまあ「また配信か」とは思ったよね。時代性といえばそれまでだけど、暴露の手段が配信だと「またか」となるのは否めない。前クールのエルピスがそこに工夫をしてただけに)、綺麗にまとめてみせたな。

それすら「罠」なのではないか?という期待が捨てられなかった(その希望を抱かせ続けさせられた)鷲津の暗黒化は「ガチで権力に囚われてました」ってことだったってんで「あ・・・そうだったんですね・・・」となるも、印象としては「CM開けたら目が覚めてました!」って感じであっという間に『元の鷲津』に戻ってて笑ってしまったのだが(闇落ちするのも一瞬なら闇が晴れるのも一瞬w)、でもまさに『憑き物が落ちた』ように顔つきがぜんっっぜん違うのはすごい。
泰生の(復讐の)ためならどんな手でも使うと言う鷲津についていくと誓ったくせに、泰生が回復し自分のやりたい仕事ができるようになったら離婚を言い出す可南子にそりゃないんじゃないの?と思いかけたけど、でも元に戻った鷲津の顔を見たら暗黒期の鷲津が「いかにおかしかったか」が解ったわけで、そりゃこんな顔した夫と暮らしていけるわけないよなと納得できてしまったもん。

元に戻ったんなら離婚する必要はないだろうに、それでも離婚という道を選んだのは先のことを見越しての判断だってのも鷲津らしいし、選挙違反で議員辞職した鷲津の「元妻」(しかも息子の件で注目を浴びたというのに息子の事件の犯人を隠蔽した鴨井元大臣に金銭援助してもらって出馬)が補欠選挙に出て勝てるはずねーだろwとか、鷲津を恨んでる者も多いから可南子が苛められてるってのに私設秘書として陰ながら支えるならまだしも政策秘書になるとか火に油注いでんじゃねーかwとか最後までおかしな描写だったけど、それ含め楽しめました。

鷹野が最後までいい奴だったし(鷲津のように矢面に立つことをせずになんだかんだで出世してるあたり、一番強かなのは鷹野と言えるかも)、いやいや誰だよオマエ!?な犬飼のサービスカットも嬉しかった。鷲津もだけど権力から解放された人間はこうまで顔が変わるのかw。


総理を道連れにはできたものの蛭間が新総理に選ばれたということは鶴巻の権力は未だ健在ということであるわけで、続編に含みを持たせる終わり方だけど、もし続編があるならば鷹野がどこまで出世してるか楽しみw。