『罠の戦争』第7話

目撃者が卒アルの中から「この人」だと言ったことだし鴨井の息子が泰生の転落事件に関係してることは間違いないとして、理由はなんであれ高校時代にカッターで斬りつけるという傷害事件を起こした「前科」があるから今回もそうだと鷲津は決めつけてるけど、それは母親である鴨井も同じで、転落現場に「居た」ことが監視カメラで確認できた=息子がやったと思い込んでるってことはないのだろうか。
バスの中で泰生に席を譲ってやったほうがと言われ追いかけたのは鴨井息子でも「突き落として」はいないと、だから鷲津に問い詰められ「違う!」と反応したとか。

この件を「事件」として「隠蔽」したのは鴨井ではなく幹事長主導であり、そこには“日本初の女性大臣”を自分の支配下に置く(そのためのカードにする)という目的があってのことだということについてはこれまた間違いないとしていいと思うけど、例えば鴨井息子に追いかけられた泰生が驚き逃げようとして階段から落ちてしまったとかさ、鞄を掴まれ振りほどいたはずみで落ちてしまったとかさ、そんな状況であれば鴨井息子が“自分のせい”だとして言われるがまま「隠蔽」を受け入れてしまってもおかしくはないし、でも本当は事故であり突き落とすつもりなどなかったし、ましてや殺意など一切なかったと訴えたい気持ちもあって、ゆえの「違う!」発言なら腑に落ちるなと思ったんだけど。

だとしたら本来「事件」なんかじゃなかったのに、政治屋たちの思惑によりそれが永田町の「政争の道具」になってしまう、そう仕立てられてしまったということになるわけで、「犯人」だ「復讐」だと息巻いてた鷲津のしてきたことは一体なんだったのかってことになっちゃうよなぁ。
それが判明した時も思ったけど、バス内での泰生の言動は「正しい」とは言えないと思うわけで、それを理由に危害を加えられたらそれは加えたほうが100%悪いとなるけど、もし「事故」だったということになるならば、してきたことはなんだったのかどころか結局のところ鷲津の「教え」のせいってことになっちゃうし。

ていうか、鴨井に対する鷲津の怒りには「可南子に近づき傷つけた」ことも含まれてるけど、でも議員でいられる間に出来る限りの陳情を聞くという鷲津の行動も眞人(の兄)に対する贖罪であるわけで、鴨井のやってることと「同じ」なんだよね。
眞人を通すと鷲津の言動がほぼほぼ全てブーメランになってるのはやっぱり意図的なんだろうな。
眞人がどんどんと鷲津信者になってることだし、ブーメランがぶっ刺さる未来しか見えない・・・。