『罠の戦争』第2話

原稿がすり替わっていた件をどう切り抜けるのかと楽しみにしてたんだけど、その場は騒ぎになったけど大臣が辞任することもなく(それを命じられることもなく)虻川もクビになることはなく、「なぜすり替わっていたのか」について追求されることもなくなんとなく収まってしまってガッカリです・・・。

流れとしては鷲津が大臣の前で原稿を見せて確認する→鷲津が封筒に入れる(この時背中を向けて封筒ごと原稿をすり替える)→鷲津が虻川に原稿入り封筒を手渡す→会見直前に虻川が原稿入り封筒を大臣に渡す というものであったわけで、虻川からすればすり替えたのは鷲津で決まりだろうに、そもそも問題になってしまったパワハラの件からして鷲津が裏で糸引いてたんだろうと詰め寄っただけでヌルっと話が進んでしまって、前2作と比べるとやっぱり全体的に「温め」だなーという印象は否めない。今のところは。

鷲津が自分を罠に嵌めたと「解ってる」のに鷲津が記者と会ってるところを大臣に目撃させれば「現行犯」で一発アウトにできると思ってる虻川は所詮小物だし、ポンコツ大臣犬飼も失言やらなにやらは今はまだ“官房長官の犬”でいる時期だという計算でもって被ってる「皮」で、それを脱いだら実は狼なのではないかと期待を込めて予想してたけど、これ見たまんまのアホだろう。
「目撃者に一言礼が言いたいからアレコレ調べてる」という鷲津の言葉をそのまんま信じちゃうようなアホで裏とかないわこれ。

となると蛯沢が「生卵持ってパーティに出向いた理由」も語った通りであって、現時点では「実は〇〇」的なものはないのではないか?。
今は永田町の水に片手突っ込んだだけの素人だけどこの先いろいろと見聞きしていくうちに野心的なものが出てきて鷲津を裏切ることはあるかもだけど。

それと、息子がバスのなかで「なにを言ったのか」が明らかになり、「息子がこんなことになったのは俺のせい」ってのはそれは鷲津の「教え」であるからだと予想するけど、このフード男が突き落とした犯人なのかとか誰の関係者なのかはさておき(さすがにそんな単純な話じゃないと思ってるけど、でも今作は意図的に温くしてるっぽいから単純な話かもしれないという気も・・・)、座っている人に対して席を譲ることを要求するのは褒められた行動じゃないと思うの・・・。

それを言うなら蛯沢の兄もそうで、「ダメ元」で地元議員に陳情したら「善処します」と言ってもらえたから助けてもらえると思ったのにそのあと梨のつぶてであった(それなのにパーティの招待状は送られてきた)って、それで恨むってのはちょっと自分本位な見方過ぎない?と思ってしまう。
何度も言ってる「温さ」とともに全体を通しての作劇上あえてそう思わせる描写にしてる、ということであってほしいんだけど。