『罠の戦争』第8話

ああ、鴨井息子は普通に「つきおとした」んですね。
本当はやってない、もしくは事故であるものが権力者たちの思惑によって「事件」に形を変えられてしまったのではないかと、鷲津の息子と鴨井の息子は政争のための「駒」扱いなのだと、そんな胸糞な真実を想像していたので、「カッとなって突き落とした」という身も蓋もない事情でしたってんでなんだか力が抜けてしまった。いろいろ考えてたわたし馬鹿みたいじゃんってな。

泰生は意識を取り戻し、鴨井文哉がなぜ突き落としたのか、その「理由」を知ったこともあってか可南子は赦したようだし(鴨井親子の対面をセッティングしたのはそういうことでしょ?)、前回息子よりも政治家としての自分を優先する覚悟をキメたと思った鴨井大臣は息子が自首しなかった、いやできなかったのは「日本初の女性総理大臣を目指す「政治家・鴨井ゆう子」を守りたかったから」だと言われ息子のしたことを公表し謝罪して大臣だけでなく議員も辞めると会見したことでケジメつけたと思うし、『息子を突き落とした犯人への復讐』はここで幕引きとするのが“正常な判断”だろうに、『幹事長から権力を奪う』まで終われないともはや目的が違っちゃってる今の鷲津はつまり“異常”なんだろうね。

鷹野も舞台に上げてしまった以上引くわけにはいかないってこともあるんだろうけど、もはや「息子の復讐話」じゃなくなってて、お前なんのために「力」を手にしたんだよってなことになっちゃってるのはそれはそれで面白いんだけど、幹事長の弱みとして掴んだ情報が実は幹事長の罠でした!に対して切ったカードが「幹事長の健康問題」だってのはどうなんだろうなー。健康を理由に幹事長という要職を辞職しろと迫るのはやり方として違うというか、まあスカッとはしないよなーと。

ていうかマジで賄賂渡してるわけだから(そこで「実は渡してませんでした」とはさすがにならないだろう)ほんとに警察に行かれちゃったら政治家としては一発アウトだし、鴨井大臣のことで注目度MAXのところで賄賂で当選しましたなんてことがバレたら社会的に抹殺されるだろうわけで、鴨井大臣爆弾でギリセーフ(警察に行く寸前のところで県議にストップかけることができました)とかそんな感じになるんだろうけど(でもこの県議が『未成年と』不倫してることについてはなんらかの形で天罰が下ってほしい。不倫ってだけならスルーでいいけど未成年相手は許しちゃならんだろ)、「息子のため」という大義がなくなった今、これから鷲津がすることは全て「政争」でしかないんだよね。
幹事長を潰したいという「私欲」のために蛍原と蛯沢にスパイのようなことをさせ、自分のなかにある罪悪感を誤魔化すための「全ての陳情を聞く」という無茶にもスタッフを使ううことになるわけで、ここからは鷲津の破滅へのロンドとなるわけか・・・。

とか思ってたら予告に虻川がいたー!なにやらかしてくれるのか楽しみ!。