『女神の教室~リーガル青春白書~』第3話

黙秘権についてのディベートそれ自体は「そういう考え方もあるのか」という気づきがあったりするんで面白く見てるんだけど、やっぱりこの授業が学生たちにとって「今必要なものなのか?」と思えちゃうんだよなぁ。

法科大学院ロースクール)の設立目的は「法曹に必要な学識及び能力を培うこと」だそうなので、それで言うと雫の授業は『能力』を培うことに繋がるのでしょうから不要などではないことは勿論、指導方針としても間違っているわけではないんだろうけど、培った能力を活かすためには司法試験に受からなければならないわけで、だから現実の(一部を除いた)ロースクールは「司法試験対策予備校」と化してしまっていると聞いたことがあるけど、そんな現実を背負っているのが藍井というキャラクターで、藍井のやり方を否定するのではなく並び立つような、そういう主人公にすることで法科大学院本来の在り方に真正面から向き合うドラマなんだとは理解してるつもりなんだけど、雫の授業を受けている5人があまり優秀ではないもんで、照井じゃないけど授業時間外も含めて“こんな授業を受けている場合じゃない”のではないか?という思いが捨てられないんだよね。優秀でないからドラマになるんだけどさ(それにしたって恋愛トライアングルおっぱじめてる桐谷と水沢と向日葵の三人はどうかと思うけどw)。

で、今回でややデレたことだしツンツン描写は減っていくのでしょうが、取らなくてもいい授業を単位取得のために「自ら」選択したというのに、授業内容に対してイチイチ文句言ってるあたりが「ダメ」なんだよなと、それこそ「要領が悪い」だろう・・・な照井さんは犯罪(者)に対して憎悪と言っていいほどの強い感情を抱いているようだけど、一応のメイン回だった今回ではそれを匂わせるだけに留めたということはこの先改めてそれを描く回があるのだとして、ありがちだけど照井さんの事情はコレ松也刑事の案件と繋がりそうじゃない?。

この様子だと5人全員司法試験に合格という未来はありえないと思うけど、合格に対する想いは最も強そうな照井さんは『検察官一択』である「理由」になんらかの決着が着くことで、その呪縛から解き放たれ別の道が見えるようになりましたという前向きエンドになるのかな。