『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン5話「たてこもったイヌ」

あーなるほど、はるかを筆頭に初回から「心の声」を多用してたのは『5人揃う回』をこういう作劇・演出にするためだったのか。
でも、それでもレッドである桃井タロウだけは「心の声」が聞こえてこなくて、でも「幸せがわからないから人を幸せにすることでそれを学ぼうとしている」という桃井タロウの行動指針はしっかり「口に出してお供の四人と視聴者に伝える」という、さすがにここいらへんの話運びは手堅いわ。

しかし前回に続いて桃井タロウの「過去」があまりにも哀しすぎるんですけど・・・・・・トラウマ抉られた人いるでしょこれ・・・・・・。

こんな過去(を思い出すタロウ)からの♪ハッピバースデートゥーユーには「こわっ!!」と思ったものの、つよしがちょうどよくケーキを5個持参してたってんでみんなで歌っていちごをプレゼントし素敵な誕生日ケーキになりました!という謎(狂気)の感動シーンが始まったのには「う、う・・・そ・・・だ・・・ろ・・・」と呆然としつつも気づいたらちょっと目をウルませるわたしがいたんですけどどういうこと・・・。

で、ここで翼にかけられた容疑がわかると思ったのに「それは言えない」「それを言わずに1年間逃げ続けなければならない」ってなんだそれ。じゃあ警察はどんな容疑で犬塚翼を指名手配してんだよ。

ていうか警察に追われている容疑は「冤罪」だとしてもお腹が空いてるからって他人宛てのパンを食べちゃう時点で「罪を犯してる」んですけども(「スピード違反」は大した罪じゃないという認識のようだし、当たり前に窓ガラス割って不法侵入して“咄嗟”にJKを人質にしようとするどころか「一目惚れしたんだ」などという嘘がスラっと出るあたり、犯罪者気質であることは間違いないだろう)。
宛名ラベルを保管してあとから謝罪なり弁償なりするつもりだったで済む問題じゃねえ、謝って済むなら警察いらないんですよ。
まあパンを頼んだおばちゃんはトイレ掃除で赦してくれたみたいですが(わたしだったらようやく届くと思った1年待ちのパンがそんなことになったら今すぐ現物弁償以外ありえないけどな!)。
あとこの流れで書いておくけど冤罪仲間ってんで翼とはるかの心の距離が縮まってたけど、盗作疑惑を晴らすための作品が「バスケのプリンス様」ってパクっとるやないかい!!と突っ込んでいいんですよね?w。

ていうか、犬よオマエも彼女持ちか!となりかけたけど、つよしの「みほちゃん」と翼の「なつみ」って同じ女じゃないですか?振り向きショットという同じ演出だからそう見えたのか?
と思ってもう一度見直したけどわたしの目には同じ女に見える。
つよしの嫁は脳内嫁なのでは?と疑ってたけど、翼も脳内彼女でそれが「同じ顔」ってのはさすがの井上敏樹でもぶっ飛びすぎだと思うので、となると「みほちゃん」と「なつみ」は実在してる「同一人物」で、翼の前から姿を消して今はつよしの嫁になってるとか?。その女がまぼろしであれなにかのシステムによって造られた存在であれ、そういうのも含めてつよしと翼が同じ女のために戦ってるってことなら(井上敏樹脚本として)ありえるし。

で、5人揃って「縁ができた」わけだけど、結局素面状態での認知状況は変わらず?。

認知と言えば、ずっと翼を追っているという刑事の目の前でアバターチェンジしてたけど、ドンモモに倒され元に戻った刑事さんが介人の喫茶店でバイトのはるかを前にしてにこにこコーヒー飲んでたってことは、翼のことはもちろん立てこもってるときに逃亡車両を要求した若い女のことも覚えてないってことなんだろうな。