『妻、小学生になる。』第2話

4.50代の男が小学生に「18歳になったら結婚しよう」と言い放つのを目撃した男が神木さんだと判明するという始まりにゾワっとしたけど(この男が萩原くんから杉野くんにキャスト変更された役だと思ってたんだけど、杉野くんいつから出るんだ?)、神木さんは死んだ妻の愚弟役とのことで、義兄がプロポーズした小学生は「妻(姉)の生まれ変わりである」ことを姪にあたる娘とともにあっけらかんと説明してたんでとりあえず安堵しました。石田ゆり子の弟が神木隆之介という違和感はすごいけど。

『家族』という枠組みとしては「死んだ妻の弟」がドラマのなかに居るということはその「親」、つまり圭介にとっての義理の父母もいるのではないかと思うわけで、死んだ娘の夫と孫娘が揃いも揃って小学生を「妻」「ママ」だと思ってるだなんて受け入れ難いだろうとしか思えんし、『社会』という枠組みとしてはお弁当友達になった課長だけならともかくその友人にまで怪しまれてしまったことは当然だろと思いつつもドラマ的には不穏だけど、でもまあ堤真一が「コケ芸」を披露するドラマなんでw、そういう意味での重い方向にはいかないだろう。

と思った瞬間娘を問い詰める吉田羊が・・・。

体育の授業中も貴恵だったし1.2話を見る限りでは今の万理華の意識は100%貴恵だと判断するけど、だとしたら万理華としての生活、それまでの人生についての記憶とかどうなってんだろう。10歳の誕生日に突如万理華のなかに貴恵の意識が宿ったことについては「そういう設定」ってことで流すとして、そこから表向き万理華として生活するための情報をどうやって得たのかは気になる。
初回の感想でも書いたけど、死んだ人間の魂が他人の身体に入るという共通設定から思い出す「あのときキスしておけば」は身体を借りている相手が他人との交流が多くはない大人だったから探り探りでなんとかなったしその過程を楽しむこともできたけど、こっちは毎日30人とかそれぐらいの人数の子供に囲まれ、親や担任教師といった大人の目もあるわけで、万理華として生活するのは蟹釜先生の比じゃないだろうに。

という疑問に対していよいよ本格的に吉田羊の母親が絡んでくることで説明がなされるのかな。
でも貴恵が曲がりなりにも万理華としての日々を送ることができているのは一番身近な「他人」である母親が娘に対して興味がないからかもしれない、というかその可能性が高いように思うので、そこいらへんの説明抜きで貴恵パワーで万理華母娘の関係を改善する方向に進んでくれても別に構いません。毒親の吉田羊とかあまり長い時間見たくないし。