『まんぷく』第2週「…会いません、今は」

世良が萬平さんにとって「味方」なのか「敵」なのか、その判断がまだつかないのはそれとして、加地谷(「共同経営」のはずなのに「社長は俺だぞ!」って、ラブもどっちだかわかんないよなー)にいろいろ言われたというのに偶然を装い隣にいた世良に恋愛相談しちゃう萬平さんアホ可愛すぎんだろ・・・
と思ったら、職場でひとり物思いに耽る・・・というか福子のことで頭いっぱいの萬平さんの物憂げな横顔(手つき)が最高すぎて言葉にならない。
職場に押しかけ仕事中に告白→嫌われただろうな・・・と悩んでいたというのに、押して押して押しまくれ!というアドバイスを真に受けまたもや職場に押しかけ再告白、それも結婚を前提に付き合ってくれと言うとかやっぱり萬平さんちょっとオカシイ・・・
と思ったら、ヘラヘラ笑ってあっさり「ぁはい」って福子の返事の仕方なんだこれw。友人にはからかわれてるのかも〜とかクネクネしながら相談し、母親には結婚相手は私が決めますとか言われてるというのに、なにこの気の抜けた返事はw。
萬平さんに負けず劣らず福子もオカシイですよってなことなんだろうとは思うものの、おそらく福子にとって異性から告白される、それも結婚を前提になどというガチなやつは初めてなのではないかとも思うわけで、それなのに、そこをあえて「こういう反応」にしたのはどういう意図があるのだろうか。
それから、福子と萬平が結婚を前提に交際を開始することで物語が展開していく(からチャッチャと話を進めたい)のはわかるんだけど、萬平さんの再告白→福子のOKがあまりにも早すぎて、物足りないというか、萬平さんなりの「押して押して押しまくる」のが見たかったんです・・・。交際することになることはわかりきってるわけだからそこまでをウダウダやっても意味がないでしょ?と言われたらそれまでですが、だって恋する萬平さん可愛すぎるんだものー!。職場でひとり根菜切断機ぐるぐるして「アテッ」ってなっちゃうのとかー!とかとかー!。
と思ったんだけど、結婚を前提に付き合うことになっての初めてのデート(またラーメン食うんかい!)は幸せのニヤニヤが止まらない萬平さんがすこぶるキモ可愛いからの「福子さんは・・・かっ・・・かわいいひとです!」にはこっちもニヤニヤしちゃったけど(心が優しくて礼儀正しくて頭がよくてラーメンを美味しそうに食べるって、この時点で福子の“魅力”をしっかりと見抜いてる萬平さんは女を見る目はありそうなのにビジネスとなるとポンコツなのはなんでですか・・・ってのはそれとして、福子に背を向けての笑みはキモかったw。と思ったら福子もキモくてw、二人揃ってキモ可愛いではなくキモかったよw)話的には退屈というか興味ないんで(わたしはとことん恋愛要素に興味がないのです)結婚まではさっさといってしまったほうがいいのかな。
でもここで萬平さんの背景というか、大坂に流れてくる経歴をサラっと自然に(説明台詞っぽく聞こえずに)説明するあたりは上手い。
そして白馬の王子様ハマケンが実はウブで奥手の橋本マナミに一目惚れしたようで、なるほどこいつは超のつく面食いなんだなってこともわかった(笑)。ここはぜひともくっついて欲しいわー(笑)。って野呂缶お前もかー!。
って、漢方薬―!白馬に乗って漢方役を届けてくれる「牧 善之介です」優しいいいいいいいいいいい!(名字と名前の間のタメ必須w)。
結核の専門医を探すだけでなく即転院(入院)できる状態を整える萬平に対し漢方薬を調べ入手し持ってくる牧善之介、それから大層素敵な桜の絵を描くキャナメと、こういうところでも個性が見えて、こういう積み重ねがドラマに厚みを加えるんだよね)
とまぁ、総じてみんな愛せる人物たちである中、母親の鈴さんだけが毒親以外のナニモノでもないのはなんなんだろうなぁ・・・。演じるのが松坂慶子だからそこまで毒々しくはないというか、マイルドになってる感がとてもあるけど、それも含めて「意図的」なのだとしたらどういう意図があるのだろうか(今週二度目)。
誰とするのかを含め結婚が最大のイベントなのではなく夫婦になってからが本番の(最初から夫役が決まっててさっさと結婚する)作品の場合、ヒロインがぶつかる最初の壁は「義母」であるのが朝ドラに対するわたしの印象なのですが、そこを義母ではなく実母にしたところは挑戦だと思うし意欲も感じられるものの、末娘を私物化する一方で次女が体調を崩していることを知りながら入院してようやっと見舞いに行くとか、さらに白馬に乗る歯医者というおかしな男がくれた漢方薬を娘に飲ませたいとダダ捏ねるとかちょっとアンバランスが過ぎると思う。嫁いだ娘はもう「今井家」の人間ではないから干渉しないのが「武士の娘」だとか?。
まぁ、結核で入院した次女について旦那の悪口を言う母親に、今はお見合いなんてできるわけないという理由が「趣味は姉の見舞いに行くことですなんて言える?」という娘(妹)ってどっちもどっちなんで、母娘揃って変わり者ってだけかもだけど。
とか思ってたら萬平さんがビシっと言ってくれて惚れざるを得ない!!!!!!。ビシっと言ったあと福子に一瞬目線を送る萬平さんんんんんん!!!!!。
となった次の回で鈴の心境が語られると。ここいらへんの話運びは実に上手い。
で、鈴さんの言うこと、考え方はまぁ理解できます。語るのが松坂慶子なので「苦労した」感はさほど感じとれませんが、自分と同じような苦労をさせたくないから娘たちには堅実な男と結婚してほしいと願う気持ちはわかります。でも大手銀行勤務(だったよね?)の真一さんのことを人柄が信用できないといって仮病を使って嫌がらせしてましたよね?と。今も咲を気にかけてなかったのではないかとグダグダ文句言ってますよね?と。結局この人は誰が相手でも気に入らないんだろうなぁ・・・としか思えないし(まぁ、いくら本人に心配かけたくないから黙っててと言われたんだとしても咲姉ちゃんの真の病状を今井家に伝えず、最悪の状況で医師から伝えられる羽目になってしまったわけで、信用できるできないとかでなく、真一さんがイマイチ頼りにならないことは否定しないけど)、福子に英語を習わせたのも純粋に「将来きっと役にたつから」と思ってのことというより英語教師になりたかったという自分の夢を投影してのこと、言ってしまえば自己満足のためだったのではないかとすら思えてしまうんだけど、わたしの見方がおかしいのかなぁ?。わたしの性格がひん曲がってるせいでこういう見方になってるのではなく“そういう人間である”ということであるならその描き方、人物像はそれはそれで興味深いのだけど。
とか考えてたら
嗚呼・・・咲姉ちゃんが・・・・・・・・
真一さんは福ちゃんにアドバイスという見事な死亡フラグおっ立てたし・・・・・・・・・
ていうか蘭丸・・・・蘭丸が・・・・・・・・・・・・・・・(実はこれがいちばんショック&悲しい)
でも咲姉ちゃんの死でもって福子が立花さんへの気持ちを再認識し(萬平さんに気持ちを伝えようとするときの涙を堪える表情がすごすぎた。これはそんじょそこいらの若手女優には無理だわ)
、次週は改めて結婚目指してドタバタすることになるのかと思いきや
萬平さんが!拷問!拷問!!ゴーモン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかも白シャツ!!白シャツでGOOMON!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
予告で一瞬映った白シャツで嘆く萬平さんのお姿に今からもうっ!もうもうもうっ!!!
拷問も楽しみすぎるけど、これ萬平さんに罪を着せたのは加地谷だろうから、それを知った萬平さんが絶望するのが楽しみすぎてどうしよう!(長谷川博己の絶望は絶品です!!!)。