田中 啓文『鍋奉行犯科帳 京へ上った鍋奉行』

相変わらず計算され尽くした話運びにただただ「面白い」と言うしかないわけですが、特に表題作の風呂敷の拡げっぷりとその畳みっぷりは痛快で爽快でお見事すぎる。
毎回書いてますがこれほんと木曜時代劇でやるべきだと思うのよね。でもネックとなるのが大鍋食う衛門のビジュアルなんだよなぁ・・・。サイズにさえ目をつぶれば西田敏行で間違いないんだけど、サイズこそがこのキャラクターのアイデンティティ(のひとつ)なわけで・・・。