『隠蔽捜査』最終話

最後まで清々しいまでの竜崎無双であった。神奈川県警(現場のボス)があっという間に攻略されんのとかもはや美しいとすら言えるほどの見事な落としっぷりでありデレっぷりだったもんねw。
警察という絶対的な階級社会の中で生きる男達にとって、それぞれの立場で通さなきゃならない筋、曲げられないプライドってのは何よりも大事なもので、でも圧倒的「正論」でもってその筋やプライドなんてものは「どうでもいい」と言い切る竜崎の言動によって目から鱗が落ちる様は見ていてほんと気持ちがいい。それは竜崎を筆頭に男達全員に“芯”があるからだよね。「その願い、叶えてご覧にいれます」っつったのってSTSの隊長だっけ?カッコよすぎて痺れたわー!。
そしてそういう意味では虎之介も「やはり」であったw。こういう『裏切らない感』はだいじw。
それから実行犯役の一馬も雰囲気あってよかった。もうちょい取り調べシーン見たかったから神様の存在発覚から逮捕まであっという間すぎたのはやや残念。つーかこの作品どの事件も風呂敷畳みが手早すぎるよね。ダラダラ引き伸ばされるよりはテンポいいほうがいいけど、もうちょい引っ張ってもいいのよ?と思わなくはなかったw。
生瀬上條との・・・戦いでいいのかなぁ?そこに決着がつかなかったどころか俺達の戦いはまだまだ続く!ENDだったのは続編に望みをつないだ形ということでいいのだろうか。上條の起死回生の逆転ネタ描写がちょっと強引というか甘かったのはわざわざこういう結末にしたからだろうし。
てかそれもこの作品の特徴ではあるのでしょうが、竜崎の家族パートがいらないよなーと。全話通して例えば息子が東大に受かるまでを描くぐらいならまだしも事件のたびに家族内でも問題が起こってて、妻に続き息子まで病院に運び込まれるとか「またかよ・・・」でしかなかったし。そのくせ息子が父親に見て欲しいと渡したアニメのDVDを見るシーンはないとか中途半端で、そんなことなら家族パートを削って上條の背景とか掘り下げてくれたほうがよかったなーと。
とはいえこの三人にはずっとこういう関係性でいて欲しい気もするからこれで終わりでもアリなんだけど、上條率いる公安と伊丹率いる刑事部とのバトルを2時間スペシャルで!ってことなら大歓迎・・・・・・だけどこの数字じゃあちょっと厳しいかなぁ・・・。