2012-02-17 打海 文三『ドリーミング・オブ・ホーム&マザー』 B ドリーミング・オブ・ホーム&マザー (光文社文庫)作者: 打海文三出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/01/13メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (7件) を見る共感も共鳴も許さない展開に、むき出しになった肉を時に撫で時に抉るような言葉に、心が絶叫しながら読みました。 黒い獣の圧倒的な存在感が恐ろしくて哀しくて痛々しくて、たった一頭の犬に翻弄される人間が愚かで、だけどそれらの暴力に怯えながらも高揚する気持ちは官能的で。 そして、ああ、打海文三の新しい小説をもう二度と読むことはできないんだなぁ・・・・・・・と思ったら、絶望のあまり吐きそうになった。辛い。辛いよー。