田中 啓文『ハナシはつきぬ!笑酔亭梅寿謎解噺 5』

ハナシはつきぬ! 笑酔亭梅寿謎解噺 5

ハナシはつきぬ! 笑酔亭梅寿謎解噺 5

前回確か師匠の身体の具合があんまりよくないような話でこれからどうなっちゃうんだろうなぁと心配になった記憶があるのですが、今回の師匠はバリバリ元気に飲みまくり暴れまくりで(笑)、なーんだ心配して損したー!・・・・・・とか思ってたら竜二が波乱万丈すぎて大変なことに!!。見た目鶏冠だし喧嘩っ早いしアホだけどでも馬鹿ではないと思ってたのに、全ての局面でなんでそういうことするかなー(言うかなー)って思わず頭抱えてしまいました。このところの竜二は落語そのもののみならず人間的にも相当成長したよなーなんて思ってたんだけど、どうやらそうでもなかったみたいです(笑)。
そんでもっての「梅寿師匠、落語がしたいです」ってなにこの展開!!(泣きながら)。最初の成長期を終えた(と思われる)ここいらで改めて自分の気持ちを自覚することは、竜二にとっても、それからこのシリーズにとっても必要不可欠だと思いますが、剛速球すぎるだろ!!(さらに泣きながら)。
そして今回新たに“梅駆の弟子”が出来たわけですが、シリーズもこれぐらい巻を重ねると空気感が出来上がってしまっているのでどうしたって新キャラが浮いてしまうというか、距離感が掴めるまでちょっと時間がかかったりするものなのですが、(物語的にも読者の気持ちとしても)アッサリ馴染んだどころか新たな主従萌え、不良と少年の交流などという新要素を追加してくるとかこのシリーズとどまるところを知らねーな!。