今年は例年に比べて初めて読んだ作家さんが多かった気がします。でも伊坂幸太郎や三崎亜紀、越谷オサムや三羽省吾に出会った瞬間感じたような衝撃とか感動とか、強く感情を揺さぶられた作品には出会えず。
そんな中で私の定番作家リストに新たに載ったお名前(敬称略)は
中山七里「贖罪の奏鳴曲」(感想) 「ヒートアップ」(感想)
長岡弘樹「傍聞き」(感想)
窪美澄「晴天の迷いクジラ」(感想) 「クラウドクラスターを愛する方法」(感想)
早見和真「6 シックス」(感想) 「東京ドーン」(感想)
窪さんと早見さんを初めて読んだのは去年刊行された作品ですが、どちらも今年続けて読んだ2冊も面白かったです。
初めて作品(小説)を読んだと言えば内館牧子先生の「十二単衣を着た悪魔」(感想)ですよ!。これはほんっとーーーーーーーーに面白かった!。牧子流源氏物語ではありますが、そこは牧子なんで(笑)独特の視点で描かれていて“読み物”としては今年ナンバーワンと言っても過言ではないです!。
同じく最高の読み物だったのが中村航さんの「トリガール!」(感想)こちらは鳥人間コンテストに青春を賭ける若者たちの物語で、とにかくキラッキラしたパワーが詰まった作品なので間違いなく楽しい気分になれます。
それから田中啓文さんの「こなもん屋馬子」(感想)。馬子マジ最高。
爽快な物語よりもむしろダークでドロドロとしたものの方がお好みでしたら
平山夢明「或るろくでなしの死」(感想)
恒川光太郎「金色の獣、彼方に向かう」(感想)
桜庭一樹「傷痕」(感想)
ぐりぐりと抉られるような作品ですが、その痛みは美しいのです。
わたしの中で痛くて美しい作品と言えば昨年大絶賛した中村ふみさんの裏閻魔シリーズです。「裏閻魔2」(感想)「裏閻魔3」(感想)で3部作が完結しましたが、これ凄まじいまでの萌え作品なので、美形の異形モノがお好きな方には全力の全力でおすすめいたしますっ!!。
この流れで今年全力モエしたのは
古野まほろ「絶海ジェイル Kの悲劇’94」(感想)
有栖川有栖「江神二郎の洞察」(感想)
理由は言わずもがなですね^^。
そしてそして
「ドリーミング・オブ・ホーム&マザー」(感想)
もう打海文三の作品を読むことができないという現実を、私は未だに受け入れることができません。時々読みたくて読みたくてたまらなくって泣きそうになる。
具体的な目標立てても達成できたためしがないので^^、とにかく健やかな気持ちで本が読める自分でありたいと思います。まぁドロドロモヤモヤギスギスした気持ちで読むのもそれはそれで意味があったりはするんだけど(笑)。