『モンスター』

人物紹介と設定説明回としては充分だったけど、人物紹介と設定説明をするための初回と考えると案件の内容がキツすぎた。
恋人に自殺に追い込まれたと思われていたものが実は職場のハラスメントに苦しんでいて、引き金引いたのはカウンセラーの「まだ頑張れる」であった・・・という物語にするにはあのLINEは非道すぎる。視覚に訴えるインパクトを狙う意図は理解するけど、こんなことを「つい」送った男が恋人の苦しみを解ってあげられなかったと嘆いてもお前に嘆く資格はねえとしか言えんだろ。

タイトルの『モンスター』は趣里演じる主人公の神波亮子のことだと思わせておいて、どいつもこいつもモンスターという作りは嫌いじゃないんだけど、面白いと思うよりも描写に対する拒否感のほうが前にくるんだよな。

それからジェシー演じる東大法学部卒の「先輩」が亮子を追いかけてるだけでなんもしてなくて目障りです。この役ならジェシーである必要がないというよりジェシーだから目障りなのよ。なんなら趣里の邪魔してる。
ジェシーにやらせるなら断然コンビニ店員の謎男だろう。
事務所に加入したばかりかつ弁護士として活動するのも初めて?みたいなんで、初回は亮子の「お目付け役」として行動を共にしてただけで今後は杉浦は杉浦の仕事をしますってことならいいけど、となると事務所に亮子のお供をする人員がいなさそうで、結局杉浦がくっついて回ることになるならば杉浦のキャラはあまりにも弱すぎる。

物語として今回のカウンセラーをこのままにしてはおかないだろうから、それがどう展開するのかに興味はあるし、初回は文字通り顔見せしただけの古田新太も気になるので引き続き見続けるつもりだけど、わたしの視聴テンションがあがることはなさそう・・・。