ピスメって・・・・・・面白いんですね!(笑)。
そのことに気付けたことが今回何よりの収穫でした。わたしの中でピスメと言えばドラマ版がまずあって、それから原作ってどんなもんよ?と思い(なぜか)アニメを見てわべたんの稔麿にゴロンゴロンしながら床バンし、あと2009年にFREE(S)制作で上演された舞台をDVDで見たという非常に偏った知識ってか原作読めよオメー!!レベルだもんで新選組モノとしてはさしてこう・・・・・・ピンとくるものがなかったわけですが、今回の舞台で何かに開眼した模様ですw。あれだね、辰兄(姐)と総司(トモ兄貴)に惑わされすぎてたねw。
空気こそギャグ寄り(というかノリ勝負)なもののかなり原作の流れに忠実に作られていたと思うのですが、そのせいで2時間半の舞台としては描くべき関係性が多すぎて人物含め掘り下げが出来てた、とまでは言えないかもしれません。目まぐるしく場面転換がなされるのですがセットはない!と言い切っていいほどなんで(戦隊ショーで変身シーンに使う2枚の板のみ)ほんと一瞬で場面が切り替わるために直前のシーンを自分なりに解釈する時間がほとんど与えられない。だからまぁ完全に原作を知っている人向けの作りだったと言い切っていいかなと思う。でも逆に言うと多少なりとも原作を知ってる人はすごく楽しめる舞台だったと思うわけで(そこいらへんについて某プロデューサーが文句タラッタラ垂れまくってましたけど)、下手に知らない人に気を使って作られるよりははるかにこっちの方がよかったと思うし、結果的に正解だった、と思う。
ていうかねぇ、原作(元ネタ)ありの舞台だったら多少の知識を入れて臨むのが当然だと思うのよ。ものすごいぶ厚い小説とか難解な戯曲はキツイかもだけど、例えばこの作品であれば漫画とかアニメとか舞台とかいろんな材料があるわけでさ、ちょっと時間作れば基本設定と大まかな流れぐらい頭に入れられるはずだもん。もちろん強制するわけじゃないしまっさらな状態で見たいと思うのは全然構わないんだけど、でもそれをせずに舞台を見て何が言いたいのか全くわからなかっただの何も残らなかっただの言うってのは逆に恥ずかしいことなんじゃないかと思うんだ。チケット取りの労力を含め時間とそれなりのお金を使って会場に足を運ぶ以上、できるだけ楽しみたいと考えるのが、誤解を招く言い方になりますが“客”だと思うのね。微妙な違いなんだけど、楽しませて欲しいではなく楽しみたいってのが正確な表現だと思う。特に昨今乱発されているイケメン舞台の場合は。
もちろん原作付ではない舞台は話が別ですよ?。そういう舞台は最低限の説明を劇中に織り込むのは義務だと思う。だけど原作付はそこいらへんを多少端折っても許される。だって客は事前に設定でありストーリーを知ることができるわけだから。その代わり100人客がいれば100通りの「私の土方さん」であり「私の総司」がいるわけで、再現度をはじめ『原作』という高いハードルを越えねばならないわけで、それこそが原作(特に漫画・アニメ・ゲーム)付舞台の強みであり難しさであり面白さだとわたしは思うんだけど。
・・・なんか微妙に話が逸れた気もしますが^^、まー何が言いたいかっつったら原作付舞台と分かっていながらその原作をチラリとも知ろうとせずに観劇してる人の言うことなんざどうでもいいんだけどさ、原作を全く知らないからといってこの舞台を見て「ストーリーが良くわからない」ってあなた馬鹿なの?と。主人公が刀を抜くか抜かないか、人を斬る(切るじゃないですよ!新選組作品においてこの書き間違えは致命的!)ことが出来るかできないか悩んでることが主題のようだと思いながらも「主人公が成長したか、一つ経験してちょっと人生が豊かになったとか、それもなかった」ってあなたはどこに目と耳つけてるんですか?と聞きたいわ。2度も挿入される「目の前で両親を殺された」という過去、「復讐のための剣」というセリフ、「鬼になる」という決意、それに加えて15の少年が実際に「人を斬る」という行動に出るためにはそれ相応のキッカケを必要として当然だし、それらを合わせて見れば主人公が抱える葛藤ぐらい分かるだろうし、血を吐いて倒れてる総司を目にしての「何の為に剣を振るうのか分かった」という叫びと共に仇に剣を向ける姿を見たらその成長が分かりませんか?と聞きたい。
ドラマとかでもそうなんだけど、最近全部セリフなり映像なりで説明しないと理解できない人が多すぎる気がする。千秋楽の挨拶で沙夜を演じたすーちゃん(シンケンのことは)が「この作品を見て人それぞれ見え方とか感じ方は違うと思うけど、何かしら感じてもらえたら嬉しい」というようなことを挨拶で語ったんだけど、ほんとその通りで、舞台(ドラマも映画も小説も漫画もアニメも)に答えとかないと思うのよ。心にズドンと直接伝わってくるものもあれば頭で考えて考えてようやく自分なりの解釈にたどり着くこともある。もしもたどり着いた解釈が演出家や脚本家、そして演者が思っていたことと違っていたとしてもいいと思うんだよね。説明不足だと感じたならば妄想でその隙間を補ったっていいと思うんだ。そういう時間、そういう気持ち、それら全部ひっくるめて「観劇」という時間を過ごすってことなんだから。そこいらへんをあの人は全然分かってないんだなぁ。
ていうか最も反論したいのは「観客の心がちょっとでも豊かになるような娯楽を提供する意思も能力もなかったとしか思えない」って言い分ですよ!。そんなわけないじゃん。人間関係や展開に分からないところはあったとしても少なくともこの舞台を見て客に何かを感じてもらいたいという「意思」を感じとれなかった客なんていないと思うぜ?。客の感受性ナメんな!!。
もうわたしの好きな作品には直接関わってないとはいえキャストを私物化して憚らない人なのでどうにも我慢がならずこういう形で噛み付いてしまいましたが(誰のことかわからない人にはお目汚しごめんなさいと謝ります)、ついついこれだけひーたぷしてまうぐらい面白い舞台だったよ!!ってのが結論です。
アップしたもののあまりの長さに我ながら引いたんでw、ちょっと畳みますね^^。
はい。気分切り替えて、以下は全力デレ感想になります。長いですよね指つりますよねごめんなさい。だってまろ鈴が!!まろ鈴が巣晴らしすぎるんですものっ!!!。
『OPシーンのカッコよさは異常!』
本編前に毎日日替わりで誰か一人がサイゾー(新選組のペットのピンク豚)(これ多分・・・万が一のための食料として飼われてる設定だと思うんだけどw)の中の人というテイで諸注意を述べるというゆる〜い演出があって、ほんの少しの間があって場内が暗くなりアップテンポな曲とタイトルロゴが流れて垂れ幕が下りると頭上(ステージ後方の高台)に新選組隊士がずらっと並んでるというこの落差は卑怯!(30-DELUXを思い出したw)。そこから曲に合わせてバッサバッサと斬りまくり血しぶきが(映像で)飛び散るというOPで、最初に顔見せがてらアニメでいうOP曲っぽく殺陣を見せるのはよくあるパターンなんだけど、アクションをやるための会場なんで出入り口があちこちにあるからスピード感を損なわないし、モノクロベースの映像の中新選組の羽織の色(ピスメのイメージカラーでもある抜けるような青空色)と血の色だけが『色』として存在してる感じで、この手の演出ではまさに出色の出来!。
ていうか兼ちゃん土方さんが剣を振るうのはこの時だけなんだけど、もおおおおおおおおおおおおうまさに鬼!!って感じでパワフルモッコリなのよおおおおおおおう!。わたしの中で生土方さんといえばいまだ某リアル鬼の人の記憶でいっぱいなんだけど、あちらが紫の炎を纏い華麗でしなやかな鞭のごとき土方さんなのに対して兼ちゃんは一刀で10人ぐらいなぎ倒せる重戦車のような土方さんでまさしく「鬼」以外のナニモノでもないの。
でね、土方さんが一通りぶった斬ったところで総司が登場するんだけど、すれ違い様兼ちゃん土方さんが「あとは任せた」とばかりにまおまお総司の肩に手を置き、まおまお総司は兼ちゃん土方さんを見上げるようにしながら目を見合わせてこっくり頷くのね。で、まおまお総司は客席を向き直ったところでニヤリと不敵な笑みを浮かべるの!!。これがもうめったくそたまらんの!!!!!総司が持つ“極悪な純粋さ”が浮かびまくったニヤリでね、まおまおこんな表情できるようになったんだ・・・ってウッカリ泣きそうになるほどw。しかも殺陣は戦隊仕込・・・・・・っつっても天使たちあんまそういう動きはしてなかったけどw、とにかく“魅せる”動きが素晴らしく、そして直前の土方さんとは真逆の体重を感じさせない閃光のような剣さばきでさぁ、でね、わたし最前3回含め全部3列以内だったのでよく見えたんだけど(ライティングが綺麗だったと聞いて1回ぐらい中列以降で見ればよかったと心底後悔している・・・)、池田屋のシーンもそうだったけどまおまおはずっと“戦う顔”をキープし続けてるのが本当に素晴らしかったの。体術として身体に入っている人ならばともかく殺陣シーンってのは意識が殺陣>>>>>演技になるもんだと思うのね。もちろん体験したことなどないので想像ですが。でもまおまおは内心はどうだったか分からないけど表面上はずーっと斬り合いを楽しんでいる狂気をはらんだ涼しげな表情を保ち続けてて、マジで感心したわぁ。残念なことにヒーローとしてのまおまおの集大成を見ることができなかったんだけど、演じた役こそ違えど同じ場所で戦うまおまおからは1年間のハッキリとした成長が見て取れたんで、ホント嬉しかった。
最後に新選組揃ってポーズびしっと決めるんだけど、この格好良さは全女子に見ていただきたい!!。
『近藤さんと総司』
ピスメの総司は乱暴に言うと「女子っぽい」んだけど、ひらひらと蝶のように、ぴょこぴょこと子ウサギのように歩くポニテ着流し姿のまおまお総司はまさにキュートの一言!。そんな総司は稽古中の近藤さんに勢いよく飛びつきそのまんまお姫様抱っこされます。近藤さんデレまくり。でも隊士たちは誰一人驚いた様子がないので新選組では日常茶飯事の光景なのでしょう。近藤さん自重。
自重と言えば近藤さんは抱いた総司をゆさゆさと揺さぶったりぐるぐる回したりするのですが、時折リアルにいやらしい手つきと腰つき(+もれなく顔つき)になってるように見えたのはきっと気のせい。
千秋楽ではぐるぐるぐるぐる回しすぎて
総司「近藤さぁーん、目が回りますよーう><」
近藤「俺も回った^^」
と言い合いながら降ろされた総司も降ろした近藤さんも足元フラついてましたwww。
『市村兄弟』
よしたく可愛い!!!
以上(笑)。
こんだけ落ち着きがない火の玉ボーイ(笑)だったらそらお兄ちゃんも気が気じゃねーよなぁと納得のいく可愛さで、ドラマ版の辰兄(姐)はアンニュイ感が漂いすぎてて弟大好きお兄ちゃんというよりも烝くんとの愛憎模様(笑)の印象が強かったんだけど(それしか残ってないと言ってもいいw)、滝の辰兄はウザイなどという言葉では言い表せない弟ラブっぷりで、予想通りの暑苦しさでございました(笑)。ていうかただの滝口(笑)。だがしかしイケメン(笑)。このキャラには全くもって不要なイケメン具合(笑)。つーか着物の丈がつんつるてんといっていい長さなんだけど、これってデフォなの?。姐の辰兄はデカすぎたがために用意された衣装のサイズが合わなかったんだと思ってたんだけどw。
辰兄の見せ場の一つが団子を取り合う鉄と鈴をまとめて強引に謝らせてその場をうやむやにするという場面なのですがw、「もーーーうしわけございませんっ!(二人の頭を掴んで強引に下げさせる)」→間髪いれずに「許してくださるっ!!なんと心の広いお方っ!!(とすがりつく)」とかマジウザイ(笑)。
地味に毎度萌えていたのが、新選組に門前払いを食らわされ手を擦りむいた弟に「ホラっ(手をかしてみろ)」と言いながら傷ついたところに『おのれのツバをつけてやるお兄ちゃん』の図でしたw。よしたく鉄がマジでいやそうな顔して辰兄の着物でツバつけられたところ擦ってる回があってバロスすぎたwww。
『辰兄と山南さん』
体調を崩した山南さんにおかゆを届ける辰兄。常にそろばん片手にしゃかしゃか言わせてる山南さんなので会計方として入った辰兄にはなにがしかの仲間意識があるせいか、「(芹沢鴨を斬って以来)血が怖いんだ・・・」と誰にも言えない本音を吐露するのね。それに対して辰兄は「僕ら兄弟もそうですよ」と答える・・・というちょっといいシーンなんですが、
辰兄「おかゆ、食べられますか?」
山南「血が怖いだけだからね。食べられるよ」
辰兄「そうですか。(おかゆをよそって)どうぞ」
山南「ありがとう(一口食べる)」
山南「(おかゆの器を置いて)局長を斬って以来、血が怖いんだ」
辰兄「僕ら兄弟もですよ(と言いながら山南さんの前にある器を回収し)」
辰兄「では、失礼します(おかゆ撤収)」
山南「・・・・・・・・・なぜおかゆも下げるんだい・・・?」
おかゆ『一口』しか食わせてもらえない山南さん残念すぎるwwwwwという面白シーン化しててふざけんなと(笑)。
『山南さんと三馬鹿』
ていうか山南さんものっそいイケメンなの。ヒゲジャージだったゲキチョッパーさんの面影ゼロの知的(キモ)眼鏡イケメンなんすよ!!。まさに山南さん(笑)。
山南さんの見せ場は体調を崩し一人休んでる時に昔も同じように寝込んだどころを土方くんに煽られ飲めない酒を呑みどんちゃん騒ぎしたなーと回想するシーンなのですが(そして一人その時の楽しさを再現してるところを辰兄に真顔でじとーーーーっと見られるw)、その時の表情が切なさMAXでねぇ・・・この先を思うとどこでボタンを掛け違えちゃったのかなぁ・・・とか思ってしまってちょっとウルったw。
三馬鹿もストレートな馬鹿で賑やかしとしての責務を忠実に果たしてる一方で、池田屋ではボロボロになった平助と新八に駆け寄った左之助が「バカ!」「死ぬなっていったろ!?」と二人を乱暴に気遣うのがモエすぎる><そこに総司も倒れてるし鉄までいるってのに左之助は二人のことしか見てないんだもん><
ちょっと出かけてた山南さんと平助が戻ってきて鉄と対面する場面で鉄ってば「どこ行ってたんですか!」と言いながらなぜか山南さんをおもきしビンタするんだけど(笑)、千秋楽では勢い余って山南さんの眼鏡が吹っ飛びwww、冷静に拾ってる風を装いながらも山南さんの目が泳ぎまくってんのが面白すぎたwwwww。
『山崎姉弟と鉄』
あゆ姉の人結構いいなーと思ったら初舞台だそうで!!その代わりに(かわりに?w)烝役の子の演技力が・・・・・・とか思ってよくよく確認してみたら元ズニアの子でしたー!!。ビジュアルはかなりイイんだよ。あゆ姉に似せた女装もなかなかのもんだったし。でも如何せん滑舌が悪くて最初のほうはかなり白目りました。時代劇セリフに関西弁とダブルパンチでいっぱいいっぱいだったようですが、それを差し引いても烝酷いなって感じだったの。でもでも後半になったらそこに何かが宿るようになってきて、千秋楽では屋根シーンも押入れに篭った鉄を引きずりだすシーンも技術を越えた魂を感じてちょっとグッときてしまったw。だって屋根シーン麗しいんだもんよー!!。「ごめん、(作ってくれたご飯食べなくて)あゆ姉ごめんよーーーーー!」って号泣する鉄も、「一度も姉上と呼ばなかった自分に腹が立ってしゃーないねん!!」と叫ぶ烝も、そしてそして
鉄「よっしゃ、これからは俺様が先生様になっていろーーーんなこと教えてやるからなっ!烝!」
烝「今なんていった!?」
鉄「俺様が先生になってやるって」
烝「そうじゃなくて!今俺をなんて呼んだ・・・?」
鉄「・・・ダチは名前で呼ぶ主義なんだよっ」
って烝可愛いよ烝ううううううううううううううううううう><とジタバタ(笑)。
そうそう!烝と言えば金髪の女(風魔の忍び)とガチンコバトルを繰り広げるんだけど、その女忍びが押田美和さんで相変わらずスゲー動きでございました。鉄と烝の背中合わせの屋根シーンもこのバトルもロッソの最高所を屋根に見立てるんだけど、これ会場の構造を上手いこと活かしてていい演出だと思いました。
『土方さんと総司』
リピーター用として用意されたものだとは思いますが、縁側で土方さんの肩を揉む総司のアドリブイチャイチャシーンはとても酷かったです(笑)。だってここまおまおはちゃんと総司として無茶ぶりしてるってのに土方さんはただの兼ちゃんだもん(笑)。もうデレ。ただのデレ。100%デレッデレ。細かいネタはあちこちでレポられてるだろうから探してくださいってことにして^^、とにかく総司はお唄(←この字をあてたいw)が適当だってことと、土方さんは「え?なになにサイゾー、土方さんにも歌ってほしいって?」とか「え?なになにサイゾー、土方さんの一発芸が見たいって?」などという総司のお願い(と言う名の無茶ブリ)を絶対に断わらないってことは言っておきますw。
つーかこの総司まおまおの「え?なになにサイゾー」ってのが可愛すぎるw。でね、ドラえもんの歌だったかなー?を土方さんが立ち上がって熱唱した後にサイゾーを「・・・って馬鹿―!」と客席に放りなげw、客に向かって「すいませーん、サイゾー投げてもらえますかー?」と言って投げてもらったサイゾーをキャッチしたまおまお総司だったんだけど、兼ちゃんが乱暴にぶん投げすぎたせいかサイゾーのナイゾーが零れちゃってwww
ま「んもー!土方さんのせいですからねっ!(ぷんすか)」
兼「ごめん・・・。あとで誰かに修理してもらえ」←修理てw
ま「いいですっ!私が自分で修理しますからっ」
兼「お前自分でって・・・」
と言いながら兼ちゃんが振り向くと顔にサイゾーのナイゾーをいっぱいくっつけたまおまお総司がwwwww(ビーズクッションの中身って静電気すごいからw)
兼「ちょ!そ、総司お前顔にビーズいっぱいくっついてるぞwwwww」
ツボに入りまくったらしくお腹抱えてヒーヒー笑い転げる土方さんってな回がありました。鬼の副長ドコー?(笑)。
ていうかね、あのね・・・・・・ラストが近づくと何かのスイッチが入ったみたいでね、飛んでったサイゾーを取ってくるから
「お前これ食ってろ!」
と『食いかけの饅頭』を『まおまおの口に乱暴に挿入する』兼崎さん・・・・・・・・・
サイゾー片手に戻ってきた兼崎さんに「このお饅頭、ほんとに食べていいんですか?(小首かしげ)」するまおまお・・・・・・
「おおいいぞ!」「やったー♪」
「そうかそうかそんなに嬉しいのか。じゃもっと食え。ほら、ほらほら」とまおまおを押し倒し強引に饅頭を咥えさせる兼崎さん・・・・・・・・・・・・・・・・
とかね・・・
兼ちゃんがおせんべぼりぼり齧ってたらまおまおが「ん?なになにサイゾー、僕もおせべいがたべたいなー?」
ま「土方さんっ、そのおせんべいどうしたんですか?」
兼「んあぁ?裏のケータリングからもってきたんだよ」
ま「もってきちゃっていいんですかっ!?」
兼「差し入れなんだからいいんだよ!!(笑)」
ま「そうなんですかぁ・・・。私も食べたいなぁ・・・」
兼「んっ」
振り向きざま『自分が食ってたおせんべいを食ってた箇所からまおまおの口につっこむ兼崎さん』
・・・・・・・・・・・・ってね、さて、これをどうしたものかと(笑)。
てかもうねー、まおまおがほんっとに総司なの。わたしはさほど沖田総司には思い入れ的なものを持っていないつもりなんですが、そんなわたしにとっては無邪気で邪悪で天使で悪魔なかなり理想に近い総司。サイゾー片手にキラッキラの笑顔で無茶ぶりをかますまおまおに兼ちゃんが「お前なぁ!」とかって反論しようとするじゃないですか。するとまおまおは何が悪いのか全く分からないってな感じで「きょとんっ」って顔するのねw。ほんとに「キョトン」って文字が見えるぐらいw。しかもこれ基本は土方さんの肩を揉んでるシチュエーションなんで、兼ちゃんの背後から肩越しに顔をぐいっと覗かせてーの「きょとんっ??」なのw。だけど絶対わざとなのよw。こえー!浜尾総司こえーよ!!w。
あ、そうそう、この場面で土方さんは着物の裾が肌蹴け放題なのに構わず全力でデレまくってたわけですが、着物の裾から下穿きがモロ見えしてましてですね、まぁそれは大変有難いことではあるわけですが形が・・・下穿きの形がどうみてもモモヒキなのはどういうことかと・・・・・・。土方さんは黒だったり山南さんは濃いグレーだったりと着物の色に合わせてたんだと思うのですが、辰兄に至っては茶色なんでどうみてもラクダにしか見えませんよ・・・・・・。ふんどしとは言いませんが(言いたいけどw)せめて白いお神輿パンツみたいなの穿いて欲しかった。気の使いどころ間違ってんだろ。
着物肌蹴けまくりといえば山南さんの回想内での土方さんも大層なもんでした(笑)。腰振んな(笑)。
でも決めるところは決めるんだぜー!土方さんの登場シーンとかムカつくレベルの格好良さですからね!。鉄と総司が手合わせしてるんだけど、本気モードに突入した総司は加減が利かなくなって鉄を本気で殺そうとしちゃうのね。そこへ土方さんが割って入り総司の剣(竹刀)を右腕1本でバシっと止めて同時に鉄の剣も牽制するわけですよ。イヅルと雛森のバトルを止める冬獅郎と言えばイメージしやすいかな?、まさにあんな感じで止めるのね。超かっけえ。
それから俺の大好物拷問シーンもさすがの迫力。ここメインステージ(中段)で芝居がなされてて、下段の上手端でライトも当たってない状態で黙々と拷問するという演出なんだけど、(実際には喋っているものの舞台としては)無言で足をズブリと刺し身体中を斬り刻み、指を1本1本落としそして耳を殺ぐ土方さんに漏らしそうになるほどゾクゾクいたしましたっ><。
まおまお総司はまずあゆ姉の仇をとるべく枡屋に突入するときの「歯向かうものは斬り捨ててよしっ!」な!!。まおまおと言えばやはり某酸素を薄くしてトレーニング中のあの衝撃のセリフ回しなわけですが(笑)、あれを体験してるわたしにとってこの「歯向かうものは〜」の凛々しさといったら目玉1メートルぐらい飛び出るレベルの衝撃。そんでもって池田屋事変でのまおまお総司の狂気が宿った視線と口元、修羅場に舞い降りた鬼神のごとき美しき身のこなしの素晴らしさといったら飛び出た目玉が爆発するぐらい。意味わかんないと思いますがwそれぐらいすごいってこと。
でもその凄みってのはオフシーン、羽織ではなく着流し姿の普段の総司の穏やかで愛らしい姿があってこそなのよ。前述の通りの小悪魔っぷりだったり、あゆ姉に任務を与えその結果命を落とすことになったことをなんとも思わないのか!?と山南さん以下隊士たちに責められ無言でその場を後にする土方さんを追いかけ「土方さんは悪くないですよ」と心からのフォローをしてあげたり、そういう「静」の魅力があってこその「動」の凄みだと思うのです。まおまおってばほんっっっっっっっとーーーーーーーーに成長したんだなぁ。特撮好きとしてヒーローとしての1年間がこれほどまでに血となり肉となってる様を目の当たりにできるのって最高に幸せなことなんだよまおまお!ありがとうまおまお!。
でね(まだ続くのかw)、稔麿とのガチンコバトル(デカブルーVSゴセイブラックですよ奥さん!!ポニテのホージーとポニテのアグリが戦うんですよ奥さんっ!!w)の末ついに吐血して力尽きて倒れる総司なのですが、そこへ遅れてやってきた土方さんってばまさに“血相を変えて”総司に駆け寄り抱き起こすのね。なんだかんだでこの舞台の土方さんは総司以外にはデレた姿を見せてないので(山南さんの回想内では相当乱れまくってますがw)この場面は恐らく隊士たちにとっては“あの鬼の副長がこんなにも取り乱すなんて”とある意味ショックなのではないかと思うんだけど、土方さんはそんなことにはお構いなしで抱きかかえた総司に一刻も早く薬を飲ませるべく「誰か水もってこい!」と怒鳴り、とにかくもう総司総司総司なわけですよ。で、土方さんの小姓でありながらこれまで一度もまともにお茶を淹れることが出来なかった鉄がお茶を持ってくると、まず総司に優しく茶碗を手渡し飲みやすいように背中をしっかり支えてやり、そしてちゃんと薬を飲んだことを確認すると一瞬お茶に目をやりそして“総司の飲み残し”をグイと煽るのね!。そんな土方さんを見て薄っすら微笑む総司なのね!!。で、土方さんは鉄に「初めて茶を淹れたと思ったら戦場で、しかも温くて薄いとはな。・・・だが俺の小姓としては上出来だ」と言って鉄の頭をワシャワシャって撫でてあげるのね!!。モ、モ、モエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!まおまお総司を右腕でがっしりと抱きながら左手でよしたく鉄を撫で褒める兼ちゃん土方激モエ!!!!!!!!!!。もうねー、そんな土方さんを見ながら総司がものっそい嬉しそうな顔しててさぁ、鉄も一瞬ビクっとした後ブワワワワッと笑顔になってさ、ああもう土方さん抱いてっ!!!!!!!!!ってな(笑)。
『としまろと鈴』
そんな土方さんと総司よりも凄まじかったのがとしまろ先生と鈴でございました。よしたく鉄と違って井澤くん(元ズニアで元はっちぽっち)は見た目子供子供してないじゃないですか。だから先生に依存しきってる様がすごく痛々しいんだよね。そして美しく見える。としまろ先生が劇中で鈴を称して「美しくも儚いガラス細工のようだ」と言うのですが(!!!)、それって男子に言うことじゃないじゃん?フツー。でも井澤くんの鈴はそう言われても全く違和感を覚えない美しい少年なのよね。だもんでお酒を召し上がってる先生が「じゃあ座敷で舞ってもらおうか?(ニヤリ)」と言い、言われた鈴が顔を赤らめ(わたしの脳内ではw)うつむいてんのとかヤッベやっべヤーーーーーーーーーッベ!!!!!!とモッコリMAXなわけですよ!!!。としまろアンタ・・・・・・・的なね(笑)。
鈴は真摯にひたむきに先生を求めてて、友達(鉄)が自分の敵であると知り縋るようにしてかつて月夜の晩に自分に言ってくれた言葉を、あの時の約束を「わがままを言っていいですか?もう一度お聞かせください」と先生を見上げて言うのね。で、先生が“お前の願いならなんだって聞いてやる”とばかりに流し目送ると複雑な表情でその視線から逃げるのね!!。友人と先生の間で揺れる鈴が健気うつくしすぎるっ!!
そうこうしてると池田屋事変に突入し、周囲を新選組に囲まれ同志たちは次々に新選組に討たれとしまろ先生大ピンチ!!ってところへ鈴が飛び込んでくるのね。すると先生は「何故来たっ!?」と怒るわけですよ。でも鈴は「先生をお守りするために私も戦います」「もう私には先生のところ以外帰る場所はないんです!」と言うのね。だけど先生は私を助けたいならば長州勢に知らせろと、そして戻って来いと言うわけです。・・・この時点でとしまろは冷静に戦況を見極め“負けるな”って分かってんだよね。だけど、いや、だからこそ鈴に剣を握らせたくなくてとにかくその場から逃したかったんだよね。鈴はそんな先生の思いに気付かず言葉通りに受け止め愚直に助けを呼びに行き、そして息せき切って「先生、戻ってきました!」と言うわけですよ・・・。そこで鈴が目にしたものは同士たちの無残な姿と刀を収める“友達”の姿。まるで地獄のような有様に呆然としながらも “先生”に近づく鈴。「先生・・・?首がありませんよ?・・・腕もない・・・」そう呟きながら死体の間をフラフラと歩き回り、斬り飛ばされた先生の腕を拾い上げそっと懐にしまう鈴・・・。そして先生の首を両手で拾い上げ、「帰りましょう、先生」と優しく言って先生の頬にそうっと自分の頬を寄せ、そして愛おしげに先生を抱きしめるのです!!!。
鈴と先生の関係ってのは実は曖昧だよね。鈴は新選組に家族(兄だっけ?)を殺されたという過去を持っているということ以外詳しいことは全く分からない。吉田稔麿は新選組(幕府)と対立する立場なので、同じ敵を持つ鈴ととしまろ先生が行動を共にしてること自体はわかるけど、二人が知り合った経緯も、「小姓」として鈴がとしまろ先生をこうまで慕う理由も、そしてとしまろ先生があれだけ切羽詰った状況でも鈴の命を優先させた理由(気持ち)も実は全く描かれていないの。それでも『イイ』んですよ。そこを描かれずとも二人の中にお互いを想い求める気持ちがあるのは伝わってくるし、むしろ二人の出会いやとしまろ先生が鈴のハートをキャッチしたであろうあれやこれやを妄想するのが楽しいのよ!。しかも原作やドラマ版のような思いっきり子供っぽい鈴と、この舞台の少年でもなければ青年でもない、最も危うい時期の鈴とは妄想の中身(種類w)も変わるしさ、グダグダ書いた最初の話に戻るけど説明されずとも(見せられず)とも分かるもんはわかるし、そこから広がるものってのは絶対にあるんですよ。そういう意味では土方さんと総司よりも、辰兄と鉄よりも、鉄と烝よりも、わたしは断然このとしまろ先生と鈴がよかった!!。
てか千秋楽のカテコでWカテコは想定してなかったとグダグダになってる時に、鈴が隣のとしまろ先生の肩に手を置き耳元でなにやらこしょこしょ話してたのね。俺の目の前で!!。何してんのあんたらあああああああ!ってパーン寸前だったんだけど、そしたらホージーとしまろ先生が「小姓の鈴が(このグダグダを修正すべく)司会やってもいいですよって言ってるんですけどw、(鈴を見て)丁寧にお断りしますっ!!」とwwwww。その後も何度も鈴が先生の耳元でなにやら訴えてて、ちょ!!鈴ってば何なの恥ずかしがりやさんなの!?それとも先生がラブすぎんのかどっちよ!?!?と超絶漲りまくってたら実は「ボクと(逆サイドの再端にいる)烝くんのだけマイク(の音)入ってないんですよ」ってw。つまりこのこしょこしょプレイは先生のマイクを借りようとしてたってことだと思うんだけどでも音声全く拾えてなかったんですけどwww。あーもう鈴可愛い可愛いかわいいいいいいっん><。
あ、そうそう!このときあまりにも鈴がグダグダなもんですかさず滝が「お前どこの事務所だ!」ってつっこんだんだけどw、井澤くん現在はエイベ所属なんですって!。それ聞いて「大手じゃないか・・・じゃあ仕方ない」とゴニョゴニョ言いつつ引き下がる滝口(笑)。
てか座長のよしたくがフリーダムすぎるもんで(よしたくのカテコのノリが誰かに似てるなーと思ってたんだけど、分かった、公輝くんだw。若者っぽいってかヤンチャな感じw)ホージーがちょいちょいフォローしてたんだけど、あれだけクールで冷酷で壮絶な死に様を見せたくせに、その役でそのビジュアルでカテコでは調子のいい関西弁の兄ちゃんって卑怯すぎるw。
で、最も漲ったのは
ホージー「じゃあ最後は『兼ちゃんの』一発芸で締めてもらいましょうか」
兼ちゃん「つよし!!」
という兼ちゃんの「剛史」呼び!!!!!!!(笑)。
あ、ちなみにその一発芸はドドスコでしたw。
さて、DVDどうしよ。これだけ書いておいてなんなんですが、わたしこの舞台に特にこれといったお目当ていないんだよね(笑)。