この一月で見たもの一言感想

ちゃんとした感想を書く時間がなさそうなので、忘れないうちに観劇メモとしての簡易感想を。
やっぱり脚本と演出って大事だなーと今改めて感じてます。どんなに好きなキャストでも、キャストがどれだけ熱演していても、どうしようもない脚本・演出だったらある程度以上の点は出ないもの。



ミュージカル『ガイズ&ドールズ』@シアタークリエ
ピロキスカイめっっっっっっっっっっちゃめちゃカッコよかった(この後ハート1億個飛んでると思ってくださいw)。結構男性キャストが多い舞台なのですが、『華』はハンパないわ。つーか人種が違うw。
“ブロードウェイミュージカル”ですから当然登場人物は“外人”なわけじゃないですか。わたしこれがどうも苦手で、思いっきり日本人のツラで「トニー」とか言ってんじゃねーよ(失笑)とか思っちゃうわけですよ。トニーは単なる一例なんでそこになんの意味もないですが。
でね、ピロキに関しては少なくとも『外見』は「スカイ」と呼ばれててもなんら違和感なかったと思います。・・・あ、うそ、やっぱちょっとはあったけどさ(笑)、でも覚悟してたよりも(覚悟してたせいか?)舞台(作品)に馴染んでたし思ってたよりもずっとずっと素敵でした。男性キャストを従えてピロキがドセンで歌う曲とか、そりゃ歌も踊りも背後の人たちとは全然質が違うしまだまだだってのは間違いないんだけどさ、それを補ってあまりある華があったと思うのです。贔屓目上等。まぁさすがに『凄腕ギャンブラー』には見えなかったけどw。
で、この舞台の話題といえばやはりピロキのキッスシーンだと思うのですが、見た目は美しいもののガッチガチ(笑)。てかわたし何度見てもよく分からなかったんですが、スカイって・・・・・・童貞なの?(まがお)。女なんてめんどくさいとかなんとか言ってるし、サラに会うまで本当の恋をしたことがない男、という設定だとは思うんだけど、“適当に女と遊びはするけど本気になったことはない”というよりも、“女の扱いに全く慣れてない”としか見えない手つきなわけですよw。サラに対してだけでなく、ネイサンとの賭けとしてサラをつれて出かけたハバナの店で女性とダンスを踊るシーンでもロボットかよ(笑)と思うほどギクシャクした動きだしw。まーオタとしてはそんなピロキもまたかーわーいーいーーーーーーん><というアホ丸出しの感想になるわけですが、これ多分スカイという役としてはよろしくない・・・んだろうなぁ。
あとあとスカイ的にそれはどうなん?ってのがサラにとっつかまって救世軍の一員として大太鼓叩くシーンなのですが、3回に1回はかぶってる帽子がおもいっきり斜めってて壮絶なデコフラを披露する羽目になってて、そのたびに周囲が一斉に「ちょwwwwwデコwwwwwww」ってなるのはどうしたもんかと思いましたw。もちろんわたしも漏れなく「ちょwwwwww」でしたw。
黙って立ってりゃ間違いなく舞台上の誰よりもカッコいいんだけど、ひとたびそういう“抜けた部分”が見えちゃうとたちまちピロキになっちゃうんだよね。超絶クールな時とのギャップが激しすぎるw。果たしてそれが“スカイとして”いいのか悪いのか?ってのはまぁわたしには分かりませんが、でもわたしにとってはカッコよくて可愛い素敵なスカイだったなと思います。発表されたときは本気でどうなることかと楽しみよりも不安で一杯だったんだけど、初回からマイ楽(28日)までの間日によって描く角度は異なれど、ずーーーーっと上昇線を描き続けたのは心底嬉しかったです。声もちゃんと最後までもったみたいだし(錦織さんは後半ちょっとひどいことになってたけど・・・)。
ストーリーも面白かったし曲も良くて(特にロウマがリードボーカルの曲がものっそい良かった!ああ・・・ロウマどうしてアルターに出てくれないの・・・)、チケット大量に取ったはいいけどあまり好みではない話っぽいのでどうしたもんかと思ってましたが、嬉しい誤算でした。ぜひとも再演して欲しいです。・・・ピロキにもうちょい照れがなくなったらね(笑)。


あ、そうそう!マイ楽でわたしの斜め前の席にテゴシが座ってたんですが、唯一ピロキが客席通路を通るシーンでテゴシがニヤっとしながら手をスッと通路に出すとその横を通りすがりにピロキがノールックでパチン☆と叩いて歩き去ったのに超絶モエました・・・。ついでにテゴシはカテコの最後まで客席に居座りw、客がスタオベする中一緒になって立ち、ピロキに向かって両手をブンブン振りまくってましたw。いいやつじゃねーのw。



『マーダーファクトリー』@THEATRE1010
キャストは頑張ったと思います。その頑張りを帳消しにしたのが脚本・演出でした。
キャスト目当てという意味では恐らくわたしは劇場に足を運んだ誰よりも「キャスト目当て」だったと思うのですが、そのわたしにしたってキツかったです。
簡単に言っちゃえば、大好きな母親が浮気相手との逃走資金稼ぎのために自分を殺そうとしてることを知り、浮気相手もろとも母親を殺害、そこへ戻ってきた父親もついでにぶっ殺した超絶天才少年アイボリーが成長し、その持ち前の頭脳を駆使してカルト教団とその教団を駆逐するために政府が秘密裏に組織した暗殺チーム双方のボスとなり東京を恐怖に陥れ人々の命を思うがままに弄ぶ。そんなアイボリーの最終目的は、ずっと好きだった少女・なっち妹の『愛』を得ることであった。だがしかし愛情を知らないアイボリーは例えなっち妹が自分に愛情を与えてくれてもそれを永遠のものだとは思えない。そこでアイボリーは二人の愛を永遠にする方法を思いつく。なっち妹が自分を愛してくれた瞬間殺せばいいのだ、その瞬間この愛は永遠のものへと昇華するのだと。アイボリーがなっち妹を殺そうとした瞬間、保田さんと演出家の刑事コンビが踏み込みアイボリーの所業を暴く。続けて殺し屋学さん率いる暗殺チームもやって来て、アイボリーは自らが作った暗殺チームの手によって殺されてしまうのでした。そしてアイボリーの亡骸を抱きかかえながらなっち妹は「こんなに心が綺麗な人がなぜこんな目に遭わなきゃならないの!?」と慟哭するのでした・・・。
とまぁこんなお話なのですが、いくらなんでもアイボリー・アキラが「心の綺麗な人間」「誰よりも純粋」ってのは無理です(笑)。どう見ても真性のマジキチにしか見えません(笑)。9歳で大人3人ぶっ殺してみせた時点でナチュラルボーンだろうと(笑)。
ついでに言うとアイボリーが『超絶天才』にはどうしたって見えないんで、ただでさえリアリティ皆無の話がもう荒唐無稽ってか・・・はっきり言ってアホか(笑)としか思えないのね。だってね、アイボリーって未だ世界中の学者の誰もなしえていない『地震の完全予測』を中学生時分で完璧にやってのけてたっていうのよ?もっとそこ食いつけよとw。どうでもいいんだけどさw。
ダメ出しついでに言っちゃうと、いくら客集めとは言えこの内容でアフターイベントはないわ。だって主要登場人物ハロプロの二人と演出家以外全員死ぬのよ?それも殺されるのよ?。それなのにその直後にトークするってさぁ・・・演ってる方も見てる方も感情のもっていき場所に困るだろうがと。そこいらへんに全く気を使えてないってのがこの舞台を表してるなーとか思ったわ。


主演であるアイボリーはねぇ・・・・・・やっぱ舞台はちょっとまだ早かったってか、はっきり言って向いてないかなーと思いました。基本早口だから感情が高ぶると何言ってるか聞き取れなくなるんだよね。この舞台はそういう場面が多いから特にそう感じました。
アキラの肝ってのは『表の顔は苦労人の好青年。だがその実裏の顔はカルト教団を率いて残虐な行為を行う教祖』という二面性だと思うのですが、アイボリーはもう見るからDQNオーラが出まくっちゃってんだよねw。“冷酷”ではなく“DQN”にしか見えないのw。その時点でこの舞台成り立たんだろうとw。
もちろんアイボリーの演技力がこの役を演じるには到底足りなかったってのはあるとは思います。でもそれ以前の話ってかさー、技量不足なら技量不足で仕方ないけど、だったらせめてその不足分をカバーする“なにか”を見せて(作って)こそじゃねーのかよと。下手なりに魅せる“なにか”を引き出してこそだろうがと。この演出家の人って刑事役として役者としても登場してるんだけど、この刑事が部下から情報吸い上げるだけ吸い上げ最後の美味しいところだけ掻っ攫うといういやーな刑事でさ、それも相まってますます演出に不満爆発ですよw。
瀬戸と美慎は特にどうこう思うような役でもなく、まぁこんなもんだろって感じ。どっちももっと掘り下げて描けば面白い存在になると思うんだけど、“集団生活”という枠を埋めるためだけに配置されただけのごとき役なんで、まさしく記号でしかなかったし。
つーかこの共同生活を営んでる若者たちは(制作側が「フレンズチーム」とか呼んでたけど、その呼び方も気持ち悪いわぁ・・・)一人あぶれてる女の子(この子がぶっちぎって一番可愛いw)以外それぞれが付き合ってるという設定なんだけど、この設定がまたチープってかさぁ・・・食べるものの確保もままならず命の保障も全くない状況の中、好きだの嫌いだの浮気だの取られるだのってアホかと・・・。延々とそんなことばっかり言い合ってるの見せられて、それで危機的状況なんですって言われても勝手にやってろとしか思えんだろ。
で、その一人余った女の子が片思いする相手がリーダー格の載寧なのですが、載寧だけは普通にかっこよく、それだけが救いでした。余り女子のことを何度か「偉いぞ」って頭なでなでして褒めてあげたり、あと仲間(笑)たちがギャーギャー言い合いしてるのを口の端にうっすら笑みを浮かべながら聞いてる様がシチロージっぽくて非常にモエます。載寧はガツガツしてる役よりもこういう一歩後ろから全体を見てる役の方がイイと思う。
殺し屋学さんは面白かったです(笑)。学さんが舞台にいるだけでどうしても目が引きつけられ、そして肩が震えてしまいます(笑)。


千秋楽公演のトークショーってかカテコでアイボリーと瀬戸が衣装をそっくり交換して登場したんだけど、アイボリーの股間が気になって気になって気になって・・・仕方ありませんでしたw。瀬戸の衣装って細身のローラライズっぽいカーキのパンツをサスペンダーで吊ってるんだけど、身長差もちょっとある上に骨格が全然違うわけじゃないですか。だからただでさえ腰と股間のあたりがぱつんぱつんなのに加えてサスペンダーでパンツ吊られてるもんだから完全に股間のブツがくっきり状態だったのね(笑)。もうわたし釘付けでございました。ありがとうございます。
で、この場面ってカルト教団の教祖とその手下の衣装(フード付きマント+仮面)で登場し、マント脱いだら衣装チェンジしてましたーというサプライズ演出だったんだけど、舞台上にいるのが学さんと載寧だから残った一人は美慎だなってのは分かったのね。でも学さんたちは舞台衣装のまんまだしアイボリーと瀬戸が交換してるからじゃあ美慎はどんなサプライズを用意したんだろう?と思ったら・・・なんと載寧がその日着てきた私服をインナーから帽子からそっくりそのまんま着用してたもんだから、載寧が本気で大慌てしてんのキャワワワワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!。美慎が両手を挙げたりするたびに「ちょ!脇破んなよ!!」ってアワアワしてたり、帽子をAKBの子に客席に投げ入れられそうになって本気の本気で「ちょ!!!マジでヤバイって!やめて!ほんとやめて!!」って顔真っ赤にして動揺しまくったりしててかわいいいいいいいいいいいいっん><。その後も美慎の動向を目の端で気にしまくって面白かったですw。
というわけで、千秋楽の記憶だけ残してあとは早いとこ忘れようと思います^^。



インディゴの夜』@新国立劇場 中劇場
これから全国巡業が始まるので内容には触れませんが、ドラマをずっと見続けINDIGO4が大好きなわたしなので楽しかったか楽しくなかったかと聞かれたら「楽しかった」と答えますが、でもこれ舞台じゃないよね。どっちかというとイベントとかショーに近いと思う。1幕は特に。ホストクラブ「indigo」なわけだからこの演出は悪くないと思うしそれならそれでかまわないんだけど、逆に2幕はシリアスというか・・・・・・・・・以下背景色でネタバレします。携帯の人はご注意を!。




わしは犬マンのあんな過去話を聞きとうなかった・゚・(つД`)・゚・



それにさ、花屋の研三さんだっけ?。その人がインディゴメンバーや蘭子さんに対してあれやこれや言うんだけどさ、ちょっと待てと。あんた少なくとも犬マンたちとは今日が初対面だろうがと。それなのに「インディゴはお前たちにとってかけがえのない場所なんだろう」とかさ、何知ったような口利いてんだってな話なわけですよ。本来ならば店長とかなぎさママが言うべき台詞を言ってんだけど、それをインディゴにほとんど関わりがない人に言われても逆にドラマを見てたわたしにしてみりゃ腑に落ちない気持ちになるわけですよ。まぁこういう形になるんであろうことは予想してたんでこんなもんかーってな感じではあるんだけど、この値段を取るならばもうちょっと構成と脚本を練ってほしかったです。あとこれは心底不満だったんだけど、INDIGO4の歌はフルコーラスで歌ってほしかった。何がメインってこれだろ、これ!。
あ、ちなみに不在の憂夜さんはハーブディーの勉強をしに『海外』にお出かけしてるんですってよw。



黒執事 -千の魂と堕ちた死神-』@赤坂ACTシアター
こんなもんLifeでやれ。



話としては及川さん演じるエリックと松本くん演じるアランの愛の物語なんですけどね、二人の死神の物語としてはアリだと思うのです。師弟関係からスタートした二人がいつしかお互いを何よりも大切な存在と思うようになり、エリックはアランのためならば何だって出来る、アランを救うためならば全てを捨ててもかまわないとどこまでも堕ちることを望み、アランはもうこれ以上エリックに手を汚させたくはないと自らの身をもってそれを止めようとした、美しい死神の哀しい愛の物語ってんならそれはそれでアリだとは思います。でもそれは黒執事ではない別のステージでやってくれと。シエルもセバスも関係ないがなと。
冒頭の「Lifeでやれ」ってのは別にLifeを見下してるわけでもケンカ売ってるわけでもないんでそこは誤解しないでもらえたらなーと思うのですが、二人の死神の話として描いたならば結構魅力的な設定だと思うんですよ。二人の馴れ初めからアランの胸になんとかの刃が刺さってしまった理由、千の魂の伝説、苦悩の末アランのために闇に堕ちる覚悟をするエリック、エリックの真意が分からず悩むアラン、そして二人の間にどれほどの絆が、いや、どれほど深い愛が存在してるのか、そこいらへんを縦軸としてきっちりと描き、それに加えて横軸として二人を取り巻く死神協会の死神たちの目から二人を描いたりすれば、きっととても美しくも哀しい物語になるんじゃないかと思うのね。
で、エリックとアランのザ・耽美なラストシーンを見たらこれはLifeでやるべき題材だろうと思ったわけですよ。だってあのシーン凄い吸引力だったもの。でも残念ながらこれは『黒執事』です。アランとエリックの物語であれば美しいラストシーンになるところですが、黒執事としては「なんだこのBL」でしかないわけですよ。これどっちにとっても言い方おかしいとは思うけど何のメリットもないだろうと。
おまけに今回は曲もひどい。死神協会ソングがテクノっぽいところまではいいんだけど、その後も演歌調とか歌謡曲調とかそんなんばっかりで、黒執事の世界観ぶち壊しなんだもん。
前回も舞台オリジナルキャスト中心の作りだったけど、出来る限り原作の空気を壊さないよう努力してるってのは見て取れたのね。で、今回もオリキャス大量+「今度の主役は死神DEATH☆」と明言されてるわけだしある程度そういうつもりでは臨みました。結果オリキャスの比重が前回以上だったのは、冷静に判断するに主演の二人がド素人なことを考えれば当然といえると思う。だからそこまではいいです。でも演歌とか歌謡曲とかそれは絶対に違うと思う。黒執事の世界におけるメリハリのつけ方や笑いの要素ってそうじゃないだろうと。一方で会話してる背後でとってつけたようなオペラ歌わせてたけど、歌自体はちょっとゴシックっぽくて確かにそれは黒執事っぽくはあったけど、前述の通りメインキャストが素人だからオペラの声に台詞かき消されてる場面も少なからずあったし、とても効果的とは言えないと思う。
そんでもって俺のドルイット子爵の扱いもクッソ微妙だしよおおおおおおおおおおおお!ねえ、なんでドルイット子爵が駒鳥シエルの腰を抱かないの?なんで俺のドルイット子爵がホモ死神の手先になって魂の狩場用意してやらなきゃなんないの??。中途半端な扱い(絡ませ方)しか出来ないならば俺のドルイット子爵を出すんじゃねーよ。ドルイット子爵がソロでステッキ型マイク持ってたのは許すけど。許すってか慣れてるから(笑)。
そんでもってそんでもって、グレルはあれなんなん?。ただのイロモノじゃん。主役は死神DEATH☆ってんならグレルこそがその死神(エリック&アラン)とセバス&シエルを繋ぐ役目を担うべきだろうが。それなのにただひたすら「セバスちゃ〜ん☆」って追いかけてるだけだったんですけど?それも女装で。あれじゃただの変態じゃん。いやグレルは変態で間違ってないんだけどさw、その“変態”に全く意味がなかったことが問題なの。
前回もグレルは全くストーリーに絡んでなかったんだけど、今回は下手したらそれ以上ですからね。なんだかんだで結構舞台上にいることはいるけど、“ただいるだけ”なの。でも完璧なるグレルとして細かな動きをしてて、完璧であるから当然そっちに目が行くでしょう?でもでもグレルは今舞台で進行してる話には何の関係もないわけ。だからグレルに気を取られてると本筋が疎かになるわけ。それでいいのかと。
まぁ多少聞き漏らしてもどうってことない程度の話だからいいっちゃいいんだけどさ、演出としてそれってどうなんですか?と思うわけですよ。オリキャスだからどうとでもなるだろうに死神たちを全員黒スーツにし、アンサンブルも黒と白のドレスやスーツってことは、グレルはまさしく紅一点なわけで “そういう存在”として描く意図であったのだろうなとは思うんだけど、それはここぞというところで『繋ぎ』の仕事をさせてこそ生きると思うんだよね。タッくんグレルそのものには文句ナシな分、その扱いというかグレルというキャラの解釈がわたしの中のソレと乖離しすぎてて、不満が残りました。
曲のところで世界観について触れましたが、黒執事って世界観命ってか、世界観こそが全て・・・ってところがあると思うのです。そういう意味ではエリックとアランの間に流れる耽美な空気は黒執事の世界観を補強すれこそ壊すようなものではないと思うのね。でも結果としては全く馴染んでなかった。それってオリジナルキャラとストーリーだけの問題ではなくて、セバスやグレルたちレギュラーキャストの描き方にも問題があったんじゃないかなーと思う。
今書いてて思い出したけど、葬儀屋なんて「極上の『愛』が欲しい」とか言い出してんのよ!?。原作のここだけは改変してはダメだと思うポイントって人それぞれだと思うのですが、わたしにとって葬儀屋が『愛』を求めるってのはありえないことの一つなんで、ああ、今回の脚本・演出の人とは黒執事という作品に対する解釈が全く違うんだなぁ・・・と、そういう結論に達しました。だったら仕方ないよね。


カテコ?のダンスはカッコよかったです。これは見る価値あった!。