3日で計6回はさすがにわたしをもってしてもキツかったですが、3本ともそれぞれ見応えがある作品なので心はホクホクふわふわです。
改めてちゃんと感想を書くつもりですが、3本ともおススメなのでとりあえず一言感想を。
『黒執事-地に燃えるリコリス2015-』
古川セバス、とにかく最高です!!!。
もうビジュアルはんぱない。特に下半身の細さ長さかんっっっっっぺきに原作セバス再現です!!!!!。
初演からずっと松下優也のセバスを見てきた者として、いくら古川くん好きとはいえそう簡単に受け入れてはやらないわよっ!?ってなスタンスで臨みましたが、マント姿で登場後5秒で古川セバス素敵!!!って両目からハート飛ばしてました。はやっ!!w。
あと今回はセットが全く違うし、グレルのキレッキレソロダンスナンバーがあったりと新演出も結構あるんですが、これが全ていい効果を生んでます。劇場が変わったことも含めて。その象徴が黒赤戦。前回の何歌ってんだかわかんねー黒赤戦とは違い、今回はグレルの歌詞が!しっかりと!!聞き取れますっ!!!!!。ちゃんと屋根の上でグレルのデスサイズを足で止めるセバスという演出になってるし、黒赤戦に関しては文句ナシ。
しかもそれを演じてるのが古川セバスとタッくんグレルなんですよ・・・。わたしかつてはこの二人がとんでもなく大好きだったんで(今でも大好きだけど)、もう感無量とはこのこと。
セバスのキャス変とともにシエルを演じる那由他くんの成長も不安要素でしたが、確かに育っちゃって前回わたしが感涙した駒鳥シエルをひょいと抱き上げるセバスってのは無理だったし(いや育ってなくとも古川くんには無理かもw)、声変わりしちゃって可愛さはやや失われてしまった感じはあったけど、でもその代わりに坊ちゃんの凛々しさ、ファントムハイヴ家当主としての気高さ、そういうものがグッと全面に出て前回とはまたちょっと違うシエル像でこれはこれでアリです。
そんなシエルに対し、古川くんのセバスはとにかく「心無い」んですよ。坊ちゃんにどんな言葉をかけようとも、どれだけ献身的に尽くそうとも、そういう意味での「心」はこもってない。そこがわたしはすごく好き。
相変わらずドルイットは陽気なド変態キチガイだし、グレルはグレルだし、マダムレッド素晴らしいし、今回のリコリス2015は2.5次元舞台の完成形のひとつと言っていいと思う。
『TRUMP』
TRUTHバージョンを見ました(REVERSEは今週末の予定)。
設定、展開、台詞、もうどこをとっても厨二。まるで厨二の玉手箱やー!。
だって『不死を失った吸血種≪ヴァンプ≫たちの7500年に渡る血の饗宴』ですからね。もうこの一文だけで恥ずかしい。
でも嫌いじゃない。嫌いなわけがないじゃないか!。
今回が3度目?の上演になるそうで、おそらく上演するたびに手直しされてきたのではないかと思うんだけど、話自体は良く出来てるなーと感心しました。驚くような展開はないんだけど(この手の話の定番展開だし)、そういう話なんだと明らかになる瞬間「なるほどねー」と思えるのは話運びが上手いからだと思う。
そして主役の「ソフィ」と「ウル」を演じる高杉くんと友貴くんの19歳コンビの麗しさよ!!。
わたしが観た回はTRUTHバージョンの初日だったようで、ソフィ役としては初めての高杉くんなんかは台詞を何度もトチって言い直してたし、舞台上で突っ立ってるだけの状態のことも結構あったりしたんで役者たちの技量としては全体的に未熟さを感じさせはするけど、その不安定さが『繭期』という人間でいうと思春期を過ごす少年たちという設定に合致していて、つまり19歳バンザイという結果になってる。これは何がなんでも両バージョン見なければ!という気にさせられる。完全にカモである。
『HEADS UP!』
闇鍋としか思えないキャスト一覧にどんな舞台になるのか全く予想がつきませんでしたが、いやあ・・・ちょっと泣いちゃったよね(笑)。これだけ経歴も属性もごちゃごちゃなキャスト集めて何すんだ!?ってな感じだったけど、たった一度限りとなる舞台をセットを作るところから上演してセットをバラすなかで主要キャストそれぞれの物語を描きつつ、劇中劇である舞台にも物語がありw、最後はちょっとホロリとしてしまうという思いがけず「イイ舞台」で嬉しい驚きでした。劇場の隅々にまで『舞台が好き』ってな想いが溢れてて、すごく気持ちのいい空間だった。
でね、中川アッキーが歌担当なのはわかるじゃないですか。そこは予想&期待通りですよ。でも1幕はアッキーと相葉っちと入野自由くん三人で、2幕なんて+大空祐飛さんと4人で歌い上げちゃうんだぜ!?。まったくもって意味がわかりません。
ていうかみゆの役がもーーーーーう可愛すぎて憎たらしいの!!!。大道具要員として雇われたバイトの兄ちゃんなんだけど、主にじゅんさんと絡む役って時点で美味しいのにソロもあってさー、のびのびとしたみゆの歌声が合う曲調でさー、みゆの末っ子感全力全開のいい役すぎて、ちょっと腹立ったw。
相葉っちはアッキーとデュエットで歌い負けしてなかった。なかったんです!ほんとに!!。アッキーが相葉っちに合わせてくれていたんだとしても、相葉っちがアッキーと二人で歌う、歌えてるということ。それだけでもう・・・はるばる横浜まで小旅行した甲斐があったってなもんですわ。相葉っち比で言えばそんなにキラキラしてなかったけど(でも最後に全員ジャケット着用してのショータイムがあるんだけど、相葉っちだけ舞台上でそれまで着てたスタッフブルゾンを脱いでジャケット羽織った瞬間パアアアッて華やかになるのはさすがすぎた)、アッキーと二人で歌いアッキーに2度も投げキッスされる相葉っち(笑)なんてものを拝めただけで相葉っち目当てとしては充分満足!!。
ゲテモノ舞台だと思って二の足を踏んでたそこのアナタ!絶対に見て損はないですよ!。これから地方を回るそうなのでぜひぜひ!。