『THE BEST OF MUSICAL CONSERT』@よみうり大手町ホール

カズさんとは直前までスカピンで一緒だし、理生くんとはHEADSUP!、藤岡くんとはちぬの誓いで一緒だったし、当初キャスティングされてた昆ちゃんとはミュージカルじゃないけどマジェプリで関わってるし、とそれぞれと「繋がり」はあるもののでもやっぱりこのメンツに相葉っちが入るのはちょっと違和感というか、なんでだろう?と、事務所のライブはもちろんのことI Love Musicalのほうはそんなことはないけどこれは、このメンツの中に相葉っちってのはこう言ってはなんですが一人だけ(実力的にも経歴的にも)格が落ちるんじゃないかと、そういう気持ちがなくはなかったです。
でも先日レ・ミゼラブルのアンジョルラス役に決まったという発表を聞いて腑に落ちた。なるほど、「アンジョルラス役」があってのこれなんだなと。12月に3本コンサートに出演するという相葉っち史上初めての展開も、アンジョ役として名前と顔と、そして歌声を売るためのものなんだとわかって、改めて相葉っちにとっていい事務所に入ったなと思う次第。

このコンサートのラスト3曲がレミゼの曲だったんだけど(「星よ」〜「彼を帰して」〜「民衆の歌」)そこでカズさんが自分にとってレミゼは原点であると語り、藤岡くんも初めて舞台に立ったのはレミゼだし、理生くんに至っては現役キャストでありレミゼはやはり特別だという話になったんだけど、そこで「新たにレミゼチルドレンになる人がいます」ってんで相葉っちがアンジョルラス役に決まったことをしっかり伝えてくれたんですよね。話の流れではなく、ちゃんとここで相葉裕樹がアンジョルラス役に決まったと“紹介”すべく時間を設けてくれたんです。そして客席から激励の拍手を貰い、共演者も拍手してくれて、恐縮しながらも引き締まった顔で挨拶する相葉っち。これまでいろんな相葉っちを見てきましたが、こういう形で役が決まったことを祝われる相葉っちを初めてみたわけで、やっぱりそれだけ「特別な役(作品)」なんだなと思うし、そういうチャンスを掴んでくれた相葉っちが誇らしい。

ていうか、この日は大塚千弘ちゃんがツイッターで出演者を家族に見立ててたってな話から始まって、カズさん→お母さん、理生くん→お父さん、藤岡くん→長男、千弘ちゃん→長女ときて相葉っちは「ポチ」ってなことだったのねw。千弘ちゃん曰く「犬でも猫でもいいんだけど、でも猫って感じじゃないからやっぱ犬。ポチ」とw(それに対し「僕、千弘さんとは今回初めましてなんですけど、いきなりポチ扱いですよ!?」とカズさんたちに訴えておったw)。それを受けて、ここで藤岡くんが相葉っちに「ここでアンジョ歌うのとお手するのどっちがいい?」とか言いだして、相葉っちは両手をグーにしてお手しながら小首傾げてニッコリしてみせたんだけど(可愛い)(それ2回やってたw)、相葉っちは「アンジョルラスはちゃんと(レッスンして)歌わなきゃいけないので」と言っててじいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっん!!。そう!けじめ大事!。そういうスタンスとても大事!。

そんな藤岡くんに対して「ほんっと性格悪いよねー」って冗談で言う相葉っちはね、相葉っちを知ってて藤岡くんとの距離感もわかってる者からすればそれ笑えるしときめきもするんだけど、知らない人はもしかしたらあんまりいい気持ちはしないかもしれないとも思うのね。千弘ちゃんが「そう!すぐ悪戯するの!」と追随してくれたことで冗談ってな空気になったからよかったものの「性格悪い」という言葉はちょっとキツかったかなという気がしたんだよね。
相葉っちってわりとそういうところがあって、あるとわたしは思っていて、これまではどちらかといえば相葉っちを“知ってる”客の前に立つことが多かっただろうけどこれからはそうではない、相葉っちを“知らない”人も少なくないところに飛び込むことになるわけで、相葉っちのそういうところがちょっと心配ではあったんだけど、この発言で大丈夫!このひとちゃんとわかってる!!と思えたことが、そう思わせてくれたことがとても嬉しい。

そんでもっての「民衆の歌」ですよ。ソロこそなかったものの、レ・ミゼラブルの曲を歌う相葉っちに震えました。この曲を帝国劇場で歌う相葉裕樹を見ることができるんだ!!と。
・・・理生くんと藤岡くんがガチで歌うもんだから相葉っちの声ほとんど聞こえなかったけどね(笑)。声質に特徴あるから埋もれはしないんだけど完全に声圧でかき消されてた(笑)。

いやさあ、ていうかさあ、理生くんクッソ上手いのよ!!!。上手いって知ってはいるけどコンサートという形で聴いたことって多分ないと思うんだけど、声量と迫力はんっっっっっっぱねえの。美女と野獣の「愛せぬならば」とかもうすっごいわけですよ。この人と同じ役とかほんと恐ろしすぎるんだけど、でも全然違うんだよね。顔のタイプも歌声も共通点皆無。背は二人とも高いけど理生くんが逞しいのに対し相葉っちは華奢だし、なにもかもが違いすぎる。でもそれは『個性』だよね。同じ衣装を着けて同じ台詞を言って同じ歌を唄っても、理生くんと相葉っちでは「同じ人間」になるはずがない。その違いはきっと『武器』になる。

と、藤岡くんが歌う「君の瞳に恋してる」を聴きながら思ったんだよね。つい数日前武道館のステージで聴いたアッキーの君の瞳に恋してると藤岡くんの君の瞳に恋してるはぜんぜん違って、アレンジや演出の違いだけでなくアッキーの持ち味と藤岡くんの持ち味って違うわけでさ、陳腐な表現しかできないけどどちらも素敵なんだよね。どっちもイイんですよ。そういうことだと思うんだ。相葉っちは相葉っちなりのアンジョを演じればいい。理生くんとも上山くんとも違う相葉っちならではのアプローチをすることによって、新しいアンジョルラスになるだろうし、これだけ明確な違いがあるわけだからそれはきっと相葉っちの武器になると、理生くんと同じ舞台に立つ相葉っちを見て、わたしはそう思った。

もちろん歌を相当しっかり練習した上で、の話だけど。初コンサートで緊張してるってことを差し引いても歌に感情を乗せるのはまだまだぜんぜん出来てないもんね。カズさんが「ミュージカルソングは物語を背負ってる。だから歌ってて泣きそうになることがある」と仰ってたけど、カズさんの歌も理生くんの歌も千弘ちゃんの歌も、確かに物語が浮かぶというか、その曲だけに留まらない世界を感じさせられるんだけど(藤岡くんはねえ・・・藤岡くんだった(笑)。すっげー上手いんだけど、めちゃめちゃ上手くて聞き惚れるんだけど、ミュージカルコンサートではなく『藤岡正明コンサート』だった(笑))、相葉っちはまだその域には程遠いと言わざるを得ない。そしてそこを目指すのは「いつか」じゃない。あと何か月かの間でそこまでたどり着かなきゃならないわけで、理生くんレベルとまでは言わないけど今よりもっと歌で聴かせられるようにならなきゃせっかくの武器も振るえない、通用しないよね。
そのために、このコンサートはとてもいい経験になったんじゃないかな。わたしにとっても『今の相葉っちの力』を確認できてよかったし。半年足らず先、相葉っちの歌がどれほど進化してるのかと思うとワクワクしかありません!!。

いやあ・・・このコンサートに相葉っちが出演すると発表されたときはまさかこんなことになるだなんて、こんなことを思うだなんて全く思ってなかったからさー、オタク人生何があるかわかんないな!w。


相葉っちのことしか書いてませんが、コンサート自体はとてもとても楽しかったです。好きなひとしか舞台上にいなくって、そのひとたちが思いきり歌う曲を聴けるんだからそりゃ楽しいに決まってるんだけど、最初に書いたように大半が気心知れた間柄というだけあって(千弘ちゃんと理生くん・相葉っちだけが初対面とのこと)舞台上が楽しそうなんだよね。それが客席にも伝わってきて、とにかく楽しい時間でした。


(でね・・・あとね・・・相葉っちカズさんと「闇が広がる」を歌ったんだけどね・・・グランアーツLIVEで芳雄さん出演作品の曲も歌うそうなんだけど、芳雄さんと言えばやっぱり今はトートじゃないですか。闇が広がる人気曲じゃないですか。で、芳雄さんが一人二役するんでなけりゃルドルフパートを歌う人が必要になるわけで・・・・・・・・・・もしかしたら・・・・・・・・・・・・・・・とか考えないっ!考えないったら考えないっ!!)