『仮面ライダー電王』第32話「終電カード・ゼロ」

デネブさんがウザがられようがなんだろうがあめちゃん配って「侑斗をよろしく」言いまくってたのも、侑斗があえて憎まれ口利いて強がってたのも、桜井侑斗としての痕跡(侑斗を知る人の記憶)が消えてしまう瞬間のため・・・だったんだなぁ。デネブさんの「侑斗をよろしく」の裏には侑斗のことを忘れないであげてくれという想いが詰まっていて、侑斗のツンツンの裏には友達になったとしてもどうせいつかは忘れられる日がくるんだからだったら友達なんか作らないほうがいいってのがあったんだな。二人ともバカみたいにプロレスごっこしたりそれなりに楽しそうに日々を過ごしてるように見えてたけど、こんなに苦しくて切ない想いを胸に秘めて時間を過ごしてきたなんて・・・。これまで時々シリアスはあったけど総じて能天気な電王だっただけに、予想と覚悟はしてたけどそれでもこの重荷はきついわ。デネブさんの気持ちを思うと胸が押しつぶされそうだし、侑斗の心中を想像しようとしたけど入り口覗いただけでもうムリ!なんだよこれー!日曜の朝からこんな胸が痛くなるもん見せんじゃねーよー!

デネブさん、ちょうどいいタイミングで間に合ったけど、でもちょっと遅いよデネブさん!デネブさんにも乗り物があれば、せめて自転車でもあればリュウタと良太郎があんな酷い様になることなかったのにー!
モモさん「くっそう、オレたちを的にしてくるとはやってくれるじゃねーかよ」
ウラさん「むしろ遅すぎたぐらいだけどね。散々邪魔したわけだし」
キンさん「しかし2対1とは卑怯なやつらやな!」
デネブさん「ごめん、侑斗のカードがあと1枚しかないから・・・」
モモさん「かんけーねーやっ!喧嘩売られたのはこっちだ。こっちでケリつけてやるっ!」
キンさん「よーし、リュウタの弔い合戦や!!」
モモさん「よし!やってやるぜいっ(ドンっ!と椅子に足のせて)」
リュウタ「ボク、いきてるよ・・・」
キンさん「(すかさずリュウタの元へ駆け寄り)すまん、勢いやがな勢い」
どこの893会話ですかwww。
言うだけ言ったら即寝なキンさんがすかさずリュウタのフォローに入ったあたりにキンさんの本気度を見たw。
先週はさほど感じなかったけど、良太郎(とリュウタ)がこんな状態だってのにハナがいないのはさすがにちょっと不自然だよなー。モモさんあたりに「こんなときにハナクソ女がいないなんてよー。ったく使えねー女だな」ぐらい言わせてもよかったかも。ってかハナが不在の理由について本編ではまだ一言も言及されてないよな?来週コハナを登場させるという強引な手段に出たのにはびっくらこいたけど、なんらかの理由付けされるのは来週か。毎年ライダーはモロモロ大変よな・・・。

愛理さんの元へ駆けつけ、藤代の部下の手を振り払った勢いでシャツがはだけて肩丸出しになっちゃった侑斗が素敵★ゴツゴツってよりもちょっとぽちゃぽちゃなのがまたよろしいですw。辺りを見回しながら侑斗に沿って橋の下をコソコソ歩くデネブさんが地味に笑えるw。侑斗がリュウタを「お子様電王」呼びしたのにモエた。“あの”ってことはやっぱりリュウタの強さは認めてるんだな。アリキリイマジンさんにボコられて入院してる野上のお見舞いに行きなよと勧めるデネブおかん。オレは行かないから行きたきゃ勝手に行けという侑斗に「そういうと思って、侑斗からのお見舞いは用意しておいたんだけどなぁ・・・」とデネブさんが思わせぶりに呟くと、何っ!?とかぶりつきで食いつく侑斗かわいいぞw。デネブさんの手には『のがみくんへ ゆうとより』無駄にハートマーク付きまくった封筒がwww。なんでひらがなwなんでハートwwwあれ何て書いてあったのか気になるわぁw。

お見舞いに来たデネブさんから侑斗とカードについて聞かされた良太郎とスナモモタロス。侑斗にカード使わせるわけにはいかないと病院を抜け出すことにするのはいいんだけど、流れでモモさんが入るのも分かるんだけど、でもあえてそこはウラさんに入ってほしかったよ・・・。ここで出ないでどこで出る!ってなもんじゃねーか。看護師さんに向かって「わりーな、おばちゃん」はねーよw。でも
「たまにはおデブにキャンディーの借り返してもいいよな。良太郎、あとで身体ボロボロになるぜ」
これちょうちょうちょうちょうちょうかっこいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!あめちゃんじゃなくて、あえてキャンディー言うところがモエス!今回モモさんほんっとカッコいいセリフ満載だったよな。他にズキュン★ときたのが
(侑斗に向けて)「そんなもん(ベルトとカード)さっさとしまって姉ちゃんのとこ行けってよ。良太郎が」
侑斗のピンチにバイクで颯爽と(というか派手に)駆けつけてこんなこと言うモモさんは紛れもないヒーローだわっ!
(アリイマジンさんに向けて)「昨日はうちの小僧が世話になったな。だがオレは同じようなわけにはいかねーぜ!」
うちの小僧キターーーーーーーーーーーーー!!!モモさんがチンピラでなく兄貴になった瞬間!!!
敵を前にしてデネブさんと並び、侑斗は?と聞かれて
「大丈夫だよ。変身もしてねえ」
(デネブさん「ありがとう」ペコリとお辞儀w)
「えぇ?・・・・・・お・・・おう」
もう、これほどのピンチな時でも侑斗を心配するオカンと口は悪いが気のいい近所のあんちゃんなんだからwww。
それからそれからクライマックスフォームじゃないとムリだよという良太郎に、まだ小僧が本調子じゃないからムリだとソードで耐えてる流れの中でリュウタが「モモタロス、ボクもう行けるよっ。行っていい?」と聞くと、
「いーいタイミングだ小僧!カメ、クマ行くぜえっ!」
「コーヒーなしでもてんこもりだあっ!」
ありえないほどモエた。ていうかチビった。この「いーいタイミングだ」の言い方が完璧なる兄貴なんだもん。今思い出して書いてるだけでもカッコよすぎて涙でそうw。
今回はBパートがほとんどアクションだったんだけど、生身アクションありバイクアクションあり、全然間延びしてなくて、テンソン上がりまくりだった。敵役のアリキリイマジンさんも侑斗に「へんしん!へんしん!」て変身コールしたりナイスキャラ+立派な強敵だったし、俺の中の男の子の血が騒ぎまくりですよw。でも何故だか目からは汁がドバドバ出てんのねw。

「ばーか。カードはお守りじゃないんだ。使う時に使わなきゃ意味がないんだよ」

やっぱりおももりに聞こえたけどw、表情も言い方もすっごいよかった。最後のカードでバシっと変身して、
「最初に言っておく、俺はかーなーり強い!」
これがここまでかっこよく響く日がくるとは。てかこれが最後の変身かもしれないと思うとかっこいいいいいいいいっ!って悶えながら顔面じゅるじゅるですよもう。アルタイルとキリギリスさんが戦ってるとこにソードがバイクで壁ぶち破ってバーン!と飛び出してきてキリギリスさんぶっ飛ばすシーンは電王のベストバウトシーンだと思う!「おりゃっ!」って叫ぶ侑斗の気合入ったかけ声がめっさモエたし燃えた!そんでもって最後の最後でアルタイルのフルチャージとかずるすぎるっ!!!アクゼロも戦闘シーンのBGMとしても戦う侑斗の気持ちとしてもこれ以上はないってぐらい完璧なる使いっぷりだったし、あーほんと思い出すだけでウルウルするわ。桐矢くん時代のことを思うと、こんな素敵なライダーになれる日がくるなんてな・・・マジで感慨深いわ。
そして最後の無言で佇む侑斗とデネブさんの画は美しかった。迎えに来た良太郎を見て「あらぁ、良ちゃん」といつもの笑みを浮かべた愛理さんと、そんな姉さんの笑顔を見て侑斗の存在が消えたことに気づいたであろう良太郎が頑張って浮かべた痛々しい笑みとオレンジの柔らかい光の中で佇む侑斗とデネブさんの後姿の対比は特撮ヒーロー番組の画じゃないってアレ!
美しかったといえば、「ゆうと・・・」と呟き侑斗の頬に手を伸ばそうとした愛理さんの壮絶なまでの美しさですよ。正直言うとね、この時の侑斗の表情がもう一歩だったと思う。多分この瞬間、侑斗の心の中が目まぐるしく動いてたと思うんだよな。愛理さんがもうちょっとで思い出すという期待の気持ちと恐れる気持ち、デネブさんやソードのことも心配だろうし。そういうのが表情に出てなかったんだよな。決定的に色気がなかったの。そこが不満と言えば不満ですが、それでも橘さんのザヨコオオオオオ!に匹敵するw素敵なラブシーンだった。
しっかしこんなことになった今ではやっぱりデネブさんの肝試しギャー!で使った1枚とか、リュウタに喧嘩売られて使った1枚とか、もったいない使い方しちゃったよなぁ・・・と悔やまれるよな。

そうそう、忘れちゃいけないのが尾崎と三浦。花火大会あたりからじわじわと役立ちはじめた二人ですが、今回は藤代の架空請求をすっぱ抜くという大手柄。尾崎はともかく三浦は何をやったんだろう?と思わなくもないですがw。ただ藤代にボコられ侑斗に良太郎への伝言を告げる演技はヒドスwww。

来週、とりあえずデネブさんはいたからカードの有無とデネブさんが侑斗の側にいることは別・・・?侑斗がゼロノスになることと引き換えに人々の記憶(過去の時間)を使わなければならないことを選んだとして、そうまでしても侑斗が守りたかったものはなんなのか。時の運行てのがそのまんまの意味じゃないだろう。普通に考えて愛理さん絡みだろうけど、そういや金田一があんなかっこしてデンライナー(電王)の行く先々で懐中時計もって時間計ってる理由も謎のままだし、ゼロライナーを誰から預かったのかってのも未だ明かされない謎だし、それと絡めて侑斗にもう一度スポット当たる回があるだろうけど、今回ですら限度超えてんのにもしその時にデネブさんとの別離(もしくは侑斗が過去の時間へ帰る)なんてのがあったとしたらと思うと、その日1日、いやその週いっぱい立ち直れないよきっと。