ジョー・R・ランズデール『罪深き誘惑のマンボ』

罪深き誘惑のマンボ (角川文庫)

罪深き誘惑のマンボ (角川文庫)

めちゃめちゃ下品!作中にイヤっていうほど、数え切れないぐらいチ○ポコとかキン○マとかでてきます。いや、嫌いじゃないけど。ストレートで白人のハップとゲイで黒人でマッチョなレナードのコンビが、KKKもどきが支配する前時代的なテキサス東部の街で失踪した黒人で美人でスタイル抜群で上昇志向の持ち主な弁護士(ハップの元彼女)を探すはめになった。人種差別の巣窟、そして嵐の中で二人が目にした事件の真相とは、という話。ほんっとに主役のコンビが下品なんですけど、でもすごくいい。しかもこの二人は警察でも探偵でもなんでもなくってタダのおしゃべりなチンピラ。知識でしか知らないKKKなんかの人種差別というか白人至上主義ってまったくもってなんだかなぁって感じで想像しても無駄だと思っているので、もしかするとちゃんと読めてないかもしれないけれど、それでもすごく面白かったのです。これシリーズ化してるみたいなので他も読む。ちょっとはまりそうな予感。