三浦 昭博『死水』

死水

死水

乱歩賞受賞第一作。「男は川を守り、命を敬う」ということで仙台郊外の私有森林でフライフィッシングの理想郷を作るためにリバー・キーパーとして暮らす男が主役。乱歩賞作品よりずっと読みやすい。話そのものは可もなく不可もなくといったところで、まとまってるなぁという印象。人間は悪だよな・・・と思いました。やっぱり釣りとか狩りをスポーツだとは認めたくないなぁ。なんだかここのところの牛とか鳥とか問題も人間に対する自然や動物の反抗なのかな、とか思ったり。ところでこの作者は今後もずっと釣りミステリーばっかり書くのだろうか。引き出しなさそうだもんな。