『ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編』第5話「恐怖の棲む家」

あー、競馬→賭場に改変かー。
「そりゃ勝ちたいもんなおまえだって・・・」ってんで八百長レースを台無しにする馬好きの優しく男前なキロランケが見たかったしあれだけのスケールでニシン漁を実写化できたんだから競馬場もやれるだろうと期待しちゃってたんでガッカリです・・・。
でもまあそうか、池内博之にモンキースタイルで乗馬しろって話になっちゃうもんな・・・。

八百長の話がなかったことになったもんで逃げこんだ小屋にあった生首二つが第七師団のものになってるのはいいとしても、キロランケが八百長するはずだったレースの馬主であるという理由がないと親分と姫がこの小屋に居た理由がなくなるけどどうすんだ?と思ったらそこは完全スルーで済ませちゃったのには驚いたし、なにより「汚い乳首」を見せないとか、前回の世界ホテルがなまじ完全実写化だったがために「実写化」としては今回は全体的に質が落ちるかなー。ヒグマとか完全に着ぐるみだったし。
まあ親分がマキシム機関銃握って車で戻ってくる演出(逆に手掛かってるでしょコレ)からして今回は「あえて」そういう画作りにしたんだとは思うけど、それで言うとなにより親分が違う。原作はずんぐりむっくりなのにシュっとしすぎでしょ。

と言いたいところなんだけど、姫が姫すぎた。家永カノ(の実写化)をアッサリ超えてきた。
姫が姫以外のナニモノでもないんで親分に対する嫉妬描写も「そりゃ親分こんだけ男ぶりがいいんだから嫉妬しまくっちゃうよな!」と納得できてしまうのはいいのか悪いのか(原作はあの親分とあの姫だからこそのアブノーマル感が肝だと思ってるんで)。

でも弾薬を取りにいく丁半博打は競馬を賭場に変えたことでむしろドラマのほうが流れとして自然だったし、ニリンソウトリカブトを間違えて摘んでるのも実写版だと杉元でなく白石のほうがしっくりくるし(摘んでるところを熊に襲われそうになるとしたことでベルトを外してふんどしでぴょこぴょこする白石はちゃんと入れてくれたし)(作った毒を舌の上にのせて毒見して汗ダラダラになりながら「はやふほっつへッ」はできないか山崎賢人よ!w)、助けにきた親分の「姫~~ッ!!」に杉元「姫!?」アシリパ「姫!?」白石「姫!?」に続いて身体張ってしんがりを務めつつ最後は入り口突き破ってふっとばされながらのキロちゃんの「姫!?」は原作を超えてたw。

からの親分VS熊は渋川清彦のカッコよさ全開だったし、ていうか汚い乳首カットで「肛門処女だぜ」はやる取捨選択基準がわからんww。

そんで原作通り手指を絡ませ合って共に果てる親分と姫をイイ感じのBGMが流れるなか杉元の「皮剥いでくる」と同時にBGMぶった切る演出最高すぎたwww。
親分の皮を剥ぐべく2人の元へ向かう杉元の向こうにハート雲浮かんでるとか原作以上の鬼畜演出www。

あらためて実写として見ると「なんだこの話(笑)」と思うんだけど、これこそがゴールデンカムイなんだよな。
そしていよいよ次回は江渡貝くんが登場と、楽しみすぎてマジでやばい。タマキング鶴見中尉の「ん 猫ちゃん 猫ちゃん!!」あるかなあるかなっ(わくわくw)。