『海のはじまり』第10話

海がここを離れたくない理由がわかるか?と聞かれても「お祖母ちゃんお祖父ちゃんと離れたくないから?」としか答えられない夏くんなんで、「海ちゃんのパパを始める」と決めたものの現実的なことはなにひとつ考えてないんだろうな。大学時代から住んでるアパートから「娘と暮らす」ための部屋に引っ越すのかと思ったらそのままそこに住み続けるんかーい!とびっくりしたもん。

子供にストレスかけたくないから転校しないで済むように転職も考えてると相談して職場の先輩に「転職して収入減らない保証あんの?慣れない仕事しながら慣れない二人暮らしするの?親がストレスでボロボロになったら子供に二次災害だよ?自覚とか責任とかそんなんで子供は育たないよ?」とド正論で詰められて「転校してください」と方向転換したのはいいとして、転職しないなら学校以外の時間の海ちゃんをどうするんだ?ってことになるわけで、母親にサポートお願いしますって言ってたことだし職場に通える範囲でできるだけ実家に近くてセキュリティがちゃんとしてる部屋に引っ越せよと。苗字を変える云々の前にまず小学生の女児と暮らすための生活環境を整えろって話でしょうよ。

そら津野くんさんが「ひとりでどうするんですか?」「真面目に考えてます?」「子育て舐めてませんか?」と怒涛のLINE攻めで圧力かけるってなもんですわw。
いやまあ津野くんさんおまえも子育ての何を知ってんだ?とは思うけどw。

そんでここまでのところそんなに悪い印象がなかった夏の母親だけど、弥生が高級ゼリーを持参して「謝罪にきた」とか言ってて耳を疑ったわ。
自分の息子が別れた女が子供を産んでて、その女が亡くなったから生まれていたことを知らなかった娘を認知して父親になることにしたことが「原因」なんだから、夏の母という立場にしたら「弥生さんに申し訳ないことをした」と思うのが当然で、「謝罪」が必要ならばそれをするのは月岡側でしょうよと。
今回の朱音も「海を奪われるようなものなんだから」という相変わらずの性格悪い発言キメてたけど、わたしは夏母の「謝罪」のほうがどうかしてると思う。
まあそのあと父親と弟が「弥生さんは悪くないのにねー」「どんな気持ちでそのゼリー食ってんですかねー」と甚振ってくれたことで謝罪も含めて夏への嫌味の意図なんだなと解釈はできたけど。


それはさておき水季の「家族でおそろいにできるのが苗字(家族からもらうのが名前)」という発言は、ママへの想いはあるけど夏くんと一緒にいたい海の「苗字は家族でおそろいができるから夏くんと一緒の「月岡」がいい」という選択に繋がったわけだけど、選択的夫婦別姓が議論されているなかで「おそろい」という表現にザラっとしたものを感じずにはいられませんでした。
まさに「選択」できるようにすることを目的としているわけで、「おそろい」にするのが水季であり海の「選択」ならばそれを否定するつもりは全くないし、そもそも夏と海は夫婦ではなく親子だからそれとこれとは問題が違うのかもしれないけど、なんかザラっとしたのよね・・・。