『マウンテンドクター』第10話

江森先生はさあ・・・言葉選ばずに言うけど馬鹿なのかな?。
職場でぶっ倒れてそのまま入院となって明日精密検査を控えてる状態で「自分の身体のことは自分が一番わかる」ってんで病院を抜け出して誰にも告げずに山に登ってたけど、今こそこの言葉を言う時だよね

山を舐めるな!!!!!

自分と同じ状態の患者がいたとして医者として登山を許すのか?って話じゃん。
これまでさんざん歩に説教してたのはなんだったんだよって話だろうよ。

これが平時なら百歩譲って「仕方ない」となるかもしれない。行動を良しとはしないけど感情として理解できなくはないとなるかもしれない。
でも今MMTは歩が結果的に「二次災害」を起こしてしまったことで存続の危機にあるわけで、その最中にMMTの医師がそんな身体で災害現場に「私的目的」で向かうのはMMTを潰そうとしてるとしか思えん。
MMTの医師として正式に派遣されたわけではなくプライベートで登山をしてたら災害が発生したってんで現場に駆け付けましたと、建前としてはそんな言い訳を用意してるつもりだろうけど、それを言うなら歩だってプライベートで山荘の手伝いしてたときに友人を助けに行ったわけで、歩のケースが問題になるなら江森先生だって同じでしょうよ。

というかそもそも歩のケースが「MMTが二次災害を起こした」とされていることがおかしいと思うのよね。
繰り返すけどプライベートのことなわけで、それがなんで「ヘリで医師を現場に向かわせることの是非」の話になってんだよと。
プライベートという要素をナシにしても歩の行動のなにが問題かと言えば“救助隊の到着を待たずに医師が要救助者のところに向かい救助隊に伝えた居場所から移動した”ことだろう?。救命のために高度を下げる必要があったという理由があれど移動したことは救助活動と見なされそのせいで本来の救助活動の妨げになり、それが別の救助活動に影響を及ぼしたから問題視されてるわけでしょ。
何話だったか山で足を切断した話があったけど、ああいうケースで医師がその場にいなかったら死ぬしかないわけで、救助隊とともに医師が現場に行くこと自体はメリットしかないだろうに、話がズレてないか?と。

などと思っていたわけなんですが、呼んでないのに災害現場にやってきた江森先生と追って派遣された歩と鮎川さんの働きで要救助者全員搬送することができて「やっぱり医師の現場派遣は必要だ」と『現場』が声を上げてくれることになるのかと思いきや案の定江森先生が急変して「救助ヘリを要請します」って、ダメだコイツら(笑)。
また救助要請です→要救助者は江森先生です と言われる隊長が気の毒すぎる。

勝手にやってきた江森先生はともかく歩と鮎川さんはヘリで現場に派遣されたわけで、それなのに自力で下山しなきゃならないの?搬送患者と一緒にヘリに乗らなくていいの?という疑問は江森先生はヘリに乗せられないからと言われてじゃあ僕たちも一緒に歩いて下山しますと言ったのだろうと想像するとして、ていうか江森先生はこの暴挙の理由である「赤いカラビナ」を確認しなくていいのかと。戻ったら確認するつもりなんだとしたらじゃあなんで精密検査を翌日に控えてるのに勝手に登山なんてしたんだってことになるけどなんなのこの脚本。

ヘリを見送って一息ついたところで「今日医師が山に来なければ遭難した人たちの命を繋ぐことはできなかったかもしれない。医師がいれば救える命がある。みんながそれを俺に教えてくれた。MMTの理想を俺たちが探していかなければ」などとしみじみ語る江森先生を笑みを浮かべながら見てる鮎川さんに対し明らかに納得いってない顔してた歩はなにを考えてたんだろう。
あれだけ人に偉そうなこと言ったくせに何言ってんのこの人・・・とドン引きしてたってことならこのドラマをちょっと見直すw。