『海のはじまり』第8話

夏くんさあ・・・離婚してから一度も会ってない父親に会おう、会いたいと思ったのは自分が父親になることを決めたからだってところはわかるとしてさあ・・・実の父親とはいえ事実上は見ず知らずの人間と会うのに小さな子供を連れていくなよ・・・。
そんでどれだけ怒りに駆られたとしても、喫茶店の椅子を蹴るんじゃないよっての。子供の前だからよく我慢したなじゃないだろよ。そもそも蹴るなって話なのよ。
実の父親がドクズであったことにショックを受けていたにしても、事情を知らない弥生が海のペンダントを危ないからと外してやろうとした瞬間の「やめて!」の言い方も強すぎるしなんなんコイツ・・・と思うけど、でもそんな夏を「やさしいね」という弥生も弥生でどんよりですわ・・・。

中途半端に事情を説明する息子に「お前の子かわからないだろう」「海なんて変な名前をつけるし」などとその子を前にして言うわ、「血がつながってる親は子供を愛し続けてるに違いないって期待しちゃったの?残念だったね、かわいそうに」などと言ってくる人間と、釣り堀で来るかわからない息子を待っていて、やってきた息子に誰にも言えなくてしんどいと思ったら、「本音を言いたくなったら連絡しろよ」と言ってくれる人間がわたしのなかでは全く繋がらないんだけど(写真屋が「説明が下手なところがそっくり」とか言ってたけど喫茶店での父親の言動はそういう次元じゃなかっただろ)、でもかつて息子を面白い生き物だと思ってその記録を残すために買ったカメラを、今は息子が持っているそのカメラのファインダーを覗き成長した姿を見る基春は「父」以外のなにものでもなくって、その一瞬の説得力はまあすごかったです。ものの十数分でキャラの印象を180度変えちゃう田中哲司がすごい。

本音と言えば、弥生が津野くんを相談相手にしてて笑ったわw。わざわざ職場まで押しかけてこられてこんな話を聞かされるとかつくづく損な役回りよね・・・。