『光る君へ』第2回「めぐりあい」

いやさあ、いろいろ思うところはあるんだけどさあ、この娘が「後の紫式部である」というドラマなのにまひろが作った歌を見せて(詠んで)くれないんだ?というのが一番引っかかるところ。
どんな流れで貴族の娘が庶民の店で代筆屋をやることになったのか、そこでのみ本当の自分でいられるというならばそれを描いて欲しかったし、まひろ=紫式部が作る歌がどれほど優れているのか、「そこ」さえしっかり見せてくれれば「知らね~」だの「すいません」だの思いっきり現代口調で喋っててもドラマとしての体裁は整うんじゃないかと思うんだけど、(文字と文字を書くという行為の美しさは伝わってくるし、墨ってこんなにいろんな素材に書けるんだなと感心はしたけども)歌そっちのけでまひろの声芸に力入れた挙句が「歌とかいりませんでした」となると先が思いやられる・・・。

ていうか、もうハッキリ言っちゃうけどさ、覚悟してたけど吉高由里子のまひろと柄本佑道長にまっっっっっったく魅力がないのはどうしたものかと。
吉高ちゃんはともかく柄本兄はもうちょいハマるというか、演技力にモノを言わせてそれなりに魅せてくるであろうことを期待してたんだけど、このポジションは厳しいというか、本役になってまだ1回目だからということを差し引いてもこの先ずっとこの二人の恋愛模様を見せられると思うと2話にして早くも心が折れそうなんですけど。

遵子にはデレデレする一方で詮子には容赦ないみっさまの円融天皇にはニヤニヤさせられるし(これだけイチャイチャしてるのに遵子に子供ができないのは兼家に命じられた清明が呪詛ってるからという解釈でいいのだろうか?)(そして演じているのが吉田羊なのでこれほど酷い扱いを受けても「可哀想」だとは思わないのはいいことなのか・・・?)、本郷奏多東宮様が登場した瞬間のワクワク感からの一瞬でキャラを固める本郷奏多マジでさすがすぎるし、、初回であれだけ強烈なインパクトを与えたというのに兄貴のスペアにすらなれず父親の犬に成り下がる玉置玲央の道兼にもゾクゾクするし、予告にいた平安装束の町田啓太のビジュアル力にはドッヒャアアアアアアアアアア!とひっくり返ったけど(そしてひとしきりリピートした。あの一瞬でこの破壊力となると本編に登場したらわたしの心臓破裂するんじゃないかな)、見終わった瞬間に「きっついな・・・」と思うのは如何ともしがたく・・・。