『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ』第10話

ディナーまであと〇時間とはずっと言い続けてたけど、それは開店時間であって客全員がその時間に来店して一斉に同じコースを食べるとは思ってなかったわ。老舗洋食店のクリスマスディナーというものを経験したことがないのでこれが「普通」なのかわかりませんが、仕事が長引いたので30分遅くなりますとか言えない雰囲気ですよねコレ。

多少のペースの差はあれみんなだいたい同じタイミングでコースが進んでるなかで(だとすると合計20席(10テーブル)はありそうだけどそれをフロア二人で捌くのは無理だろ。飲み物のオーダーだって来るだろうし)自分たちだけがひとつとかふたつ前の料理を食べてたら居心地悪くなりそうじゃん。現にこの瞬間は全てのテーブルが「メインディッシュ待ち」してるわけでさ、そんななかで自分たちだけがスープ飲んでたりしたら絶対気まずい。

ていうか「クリスマスイブのディナー」を楽しみに来てるってのに、客全員揃って店員の箸にも棒にも掛からない蘊蓄話を聞かされるとかどんな嫌がらせだよと。
シェフが一人で料理を作ってるのは一目瞭然で(皿洗いのバイトも厨房に入って手伝ってるけど・・・)、そのシェフは数時間前バスジャックに巻き込まれてたわけで、そうと知ってりゃメインディッシュが出てくるまで多少時間が掛かっても仕方がないかと食事を共にしてる相手と歓談しながら待ってくれるだろうに、こんなふうに店員に話されちゃ歓談なんでできないじゃん。

そんでこれがいっちばん厭なんだけど、店員のこと「梅雨美」とか名前で呼ぶなよと。客がいないときならなんて呼び合おうが知ったこっちゃないけど、客の前でシェフがソムリエを下の名前で呼んでる老舗洋食屋とかマジで厭でしょ。洋食店なんで欧米仕様ですってか?。


逃亡者編は組織に潜入捜査官であることがバレ取引終了と同時に殺されそうになってて大ピンチだし、その取引を中継しようとしていたテレビ局編はあれやこれやあって中継が間に合わずさあどうする?とそれなりの「局面」で最終回に突入するけど、このレストラン編だけはこの期に及んでもなお心底どーーーーーーでもいいってどういうこと?と思いながらもまずレストラン編に文句垂れてる自分がわからん・・・・・・・・・。

きっとレストラン編に気を取られてるから逃亡者編の状況が今どうなってんのかわからないのだろうけど、そもそも捜査してるのは「殺人事件」のはずなのに、麻薬取引の現場を押さえることに躍起になってて、それは殺人事件の「容疑者」である勝呂寺誠司を逮捕するためなんだろうけどそこに警視庁の監察官まで絡んでるもんでちょっと一回整理してくれないか?と言いたい。普通に逃亡者編1本で作ってたらこのタイミングで狩宮あたりが第三者(このドラマで言えば桔梗でいいよ)に図解してくれるだろうに、三本柱のせいで、正確に言うならばレストラン編に尺を使ってるせいで逃亡者編の描写が粗くなってるよなーと。

テレビ局編だって、殺人事件ならともかくクリスマスイブの音楽特番の最中で「緊急ニュース」っつって麻薬取引現場の中継を見せられても麻薬なんてものとは無縁に生きてる大半の一般人にとっちゃ「関係ないです」って話だろ。
でも取引は終わっちゃったわけで、桔梗たちが間に合うならば勝呂寺こと天城勇太が殺されそうになってるところを「中継」するんだろうけど、でもそれは衝撃映像であって「伝えなければならない真実」ではないように思う。殺人事件の容疑者が無実で、真犯人は非合法組織の人間だったという「真実」は、一般市民にとってはクリスマスイブの音楽特番を中断してまで伝えてほしい情報ではないだろう。
まあわたし個人としては似たり寄ったりの「音楽特番」なんかよりも「なんかよくわからんけど誰かが誰かに銃を向けてる現場映像」のほうが気になるけどさw。