『王様戦隊キングオージャー』第37話「イロキの乱」

カグラギがクーデターを起こし大殿の座に就いたということは最初から明かされていて、その「真相」を明らかにするトウフ回でしたが、

食糧を独占していたのはグローディが米に毒を入れたからで、その米を国民が口にすることがないように、そして毒入り米という風評被害が広がらないようにするために大殿イロキ自ら「悪役」になるのみならず、カグラギを「次の大殿」にするためにその米を食べて命を絶つからトドメを刺せと言ったのに、カグラギはそれに応えることができなかった

って、さすがにメインターゲットの子供には難解なのではなかろうか。
これまでののらりくらりで本心を見せないカグラギ像それ自体がこの「イロキとのやりとり」を理解するため、本来の自分をも欺くものであったとか「なるほどね」とはなったし、そのうえでの17年前の「裏切り者」に対して同じ「裏切り者」を重ねて逝くイロキは雛形あきこの存在感とあいまって「名シーン」だったけど、そもそもグローディがイロキをよみがえらせた理由がわかんないもんな。イロキとグローディが実の夫婦とか子供にとってはどーーーーーーーーーでもいいことだしな。

ていうかさあ、テメーの国を滅ぼされたのにヒメノに頬染めちゃってるヤンマに続いて空腹MAXだからって「親の仇」に恵んでもらった米を食べようとするヒメノとか酷くない?。
民(というかそこにいたのは他国の王とセバスだったけど)に少しでも食糧を回すために自分は食事をしないで空腹に耐えるってのをその直前に見せておきながら、親の仇に「食べる?」と言われて目を輝かせて「いいの??」はダブルの意味でないだろよ。

しかし地球からの移民が住み着いたのがチキューならば食糧(農作物)を作るのがトウフ一国で他国はトウフに100%依存してるって設定には首を傾げてしまうな。
そしてンコソパが滅んでも他国はノーダメなのにトウフだとあれほど高潔であったヒメノですら親の仇にしっぽふるほどの影響が及ぶとか、ヤンマ好きには辛い展開が続くな・・・。