『王様戦隊キングオージャー』第45話「王を継ぐ者たち」

違う時間軸のダグデドを召喚できるミノンガンを封印したことで、こんどこそダグデドを倒せば「終わる」という状況とし(同じ方法で封印されていたグローディは封印を解かれているわけで、封印を解かれる可能性がある以上「終わり」はしないとは思うけど。ていうかあんな目立つところで封印すんなよと)、そして戦隊である以前に6人は「王」であるわけで、「あとを託す」想いを描くことでいよいよダグデドとの最終決戦に向けてのお膳立てが整ったし、「あとを託す」物語を『血縁』ではないリタとモルフォーニャ、『血を分けた兄妹』であるカグラギとスズメをシンクロさせて描き、その結果二人の跡継ぎ候補はそれぞれが望む道を進むことを決めるという、その物語自体はよかったし、ギラ&ヤンマ、ギラ&ジェラミーは鉄板だとしても、どんな組み合わせでもしっかり「物語」を作れるキングオージャーはすごいなと、そこは改めて感じ入ったんだけど、カグラギとリタとスズメとモルフォーニャで物語を作るために“3人を幼児化させジェラミーとラクレスはそのおもり”とするのが気に入らん。
前々回だかで心も身体も幼児化させられるという前振りはあったけど、仮にも五道化を相手にするのにこんな舐めプのようなことをすることが嫌。
心は幼児でも身体は成人男性のギラをたかいたかいできるラクレス様の身体能力の高さには目を見張ったけども。

ていうかここ2.3話でラクレス様のキャラ変が激しすぎんだろ・・・と思っていたわけなんですが、キャラ変というか、「これ」が本来のラクレス様なんだよね。
こんな人があんな仮面をつけて王として生き続けてきたのだと思うと、ますますラクレス様が好きになる。

なので兄様とともに「なにを考えているのかわからない」と思わされ続けたスズメの本心が、ラクレス様への愛が本物であることがついにはっきりと描かれたことがほんっとーーーーーにうれしい。

次回はヒメノとジェラミーという、これまた珍しい組み合わせになるようですが、今回のリタとカグラギ同様に二人がもつ「王の証(が発動する力)」が対極のものだとすると、それがどんな力になるのか楽しみ。