『王様戦隊キングオージャー』第42話「ラクレス王の秘密」

当初から、ラクレスを救うのはスズメであってほしいと、世界中からラクレスが敵視されてもスズメだけはラクレスの味方でいてほしいと、そう思っていたわたしなので、今回明かされた「ラクレスが主人公の物語」のなかでスズメが正真正銘ラクレスの「希望」であったことが分かり感無量です。

「君と出会えたことが、人生最大の幸運だ」

と言われて(仮死状態になる薬を)「口移しのほうがよろしくて?」と返せるスズメが孤独な戦いを続けるラクレス様の側にいてくれて、ラクレス様と出会ってくれて、ほんとうによかったとわたしも思うよ。

そしてあのタイミングで「ラクレス・ハスティーの弟、ギラ・ハスティー!」と名乗るギラに目を見張るラクレスお兄ちゃんよ・・・。
泣いた。わたしは泣いたよ。
ラクレス物語だと1話で目の前に現れたことからして計画とは違ったんだろうし、でもギラだと一目で判ったからギラを強くするべく計画を立て直すも、覚醒が早すぎるという誤算を抜きにしても立て直す計画をことごとく台無しにしてくれた弟だけど、あそこで「ラクレスの弟だ」と言われてどれほど力が湧いただろうかと。

不死身を倒せる力を得ても、ラクレス一人では宇蟲王を倒せなかったし、ギラもまたそうであっただろう。

それだけに、死んだと思ったんだよね。宇蟲王ダグデドの玩具にされ続けたシュゴッダム2000年の悪夢であり呪縛を祓うことと自らの命を引き換えにすることは、とてもラクレス様らしいと思えたし、ギラが自分の意志を引き継ぎこの国と国民を守ると誓ってくれたからにはもうラクレスに思い残すことはないだろうとも思ったから。
だからあんな顔であんな言い方で「がんばれよ」と弟に言ったであろうわけで。

でも、だけど、王達が一切の迷いなしにラクレスの命を救うべく動いてくれて、ラクレスに今一度「全てを語る」機会が与えられるならばそれを聞きたいし、その結果裁判長であるリタが「死罪」を言い渡したのならばそれはもう受け入れるしかないよな、というきもち。
まあ恐らく「シュゴッダムの王・ラクレス・ハスティー」は死罪で死んだということにして、トウフでスズメとともに暮らせるようにしてくれるだろうよ。そうじゃなきゃスズメが黙ってないだろうから。