『王様戦隊キングオージャー』第46話「命の美しさを知れ」

2000年生きてるのはバグナラクが長命だからってだけだと思っていたので、実は不老不死でジェラミーが受け継いだ王の証がもつ力は「永遠の命」ですと言われしばらく理解ができなかった。
自身をも凍らせるリタの氷結能力や、自身をも焼き尽くすカグラギの劫火の力に対して「永遠の命」はあまりにも方向性が違いすぎるから。
それに、死体を操るグローディを憎んでいたはずのヒメノが両親にまた会えるかもしれないとか言ってんのも「え?正気?」としか思えなかったし。

医者として多くの民と仲間の命を救ってきたヒメノが両親から受け継いだ王の証が持つ力は「命を刈り取る」というもので、この時点でもう皮肉というか非道というか・・・ってな感じなのに、不死身だと思われていたグローディは実は「もともと死んでいるからそもそも命などなく、ゆえにヒメノの力では殺せない」ときて、だったらヒメノの力でジェラミーの「永遠の命」を刈り取りグローディーに移植したうえでその命を刈り取ればいいって、もはや完全にお子様そっちのけじゃねーか・・・。

でもわたしは大人なのでギャー!となりました。
だってジェラミーが「時々王様戦隊のみんなと一緒におじいちゃんになって、一緒に墓に入りたいとも思うんだ」などと言うだもん。

でも、でもですね?ジェラミーが2000年生きていられたのは体内に王の証を埋め込まれ、その力によるところなのだとしたら、その力をヒメノによって刈り取られたことによる影響はないものなのだろうか。

ていうか、ジェラミーがバグナラクの母様によって王の証を埋め込まれたのってジェラミーが子供のときのことだよな?。そして普通に考えて不老不死となるのはその瞬間から、つまり「不老」なんだからその瞬間から「肉体」は老いないってことだとわたしは思うんだけど、今のジェラミーの姿になるまでは成長し、今のジェラミーの姿になったらそこからは老いていないってことっぽいよね?。そしてそのまま2000年ほど生きていると。
で、繰り返すけど2000年生き続けているのは王の証が体内にあったからで、それがなくなったらなくなった瞬間からあとは普通に人間と同じスピードで老いるし死にますよってことならば、最初に書いた通り「王の力」として異色すぎない?。

と思ったんだけど、でも王の力ってもともと「一つ」であったものを強大な力すぎるから「6つに分けた」って言ってたような。
『スーパー氷結能力とハイパー火力を装備し命を刈り取ることができる不老不死』だと思えばそんなに異色でもないのか。なるほど。


しかし「不死」が渋滞してて混乱するなあ。
ダグデドが「不死身」ってところから始まって、ダグデドによって造られたギラもまた「不死身」で、ジェラミーは王の力で「不老不死」で、「不死身」だと思われていたグローディはもともと死んでるから命を持たない存在で、あとゲロウジームは概念としての存在なので「実質不死身」という解釈で間違いないかな。

そんでギラを殺すという建前でラクレスが「不死身を殺せる力」を得て、それを使ってダグデドを殺したけど、ヒメノの「命を刈り取る力」はダグデドにもらった「不死身を殺せる力」と力としてどちらが上位に位置するんだ?。ヒメノの力でダグデドの命を刈ることはできないの?。
てかサラっとヒメノがギラは「不死身ではなく異常に身体回復能力が高いだけ」って言ってたけど、それはガチの話なの?それともギラを慰めるための嘘なの?。

とまあここへきて「??」だらけなんだけど、一番大きな疑問は確か「王の力を合わせればダグデドを倒せるかもしれない」とラクレス様が言ったと記憶してるんだけど、ジェラミーの力を今回グローディを倒すことで使ってしまった(ヒメノが刈り取ってしまった)けど大丈夫なの?ってことなんだけど・・・。

ていうか、どのタイミングで神の怒りが発動したのか、はっきりとした描写はなかったけど(次回で説明されるかな?)、永遠の命を与えると同時に殺さなかったから与えて殺すまでのわずかな時間に発動させられちゃったってことならヒメノのミスだよな・・・。