『いちばんすきな花』第2話

ゆくえと夜々、椿と紅葉とそれぞれ二人っきりでも気まずくならずに会話できてるし、それは二人っきりであっても「あの二人」の存在があるからで、もう椿の家にはそれぞれの「席」ができたことだしそれでよくない?と思ってしまうわたしはこのドラマの客ではないんだろうな。
だって “みんなが小さい子のほうを応援してるなかで大きい子の気持ちを想像して心配してしまう私”についてあーだこーだ語ってたけど、わたしもそういうシチュエーションのときは大体大きい子側に立つというか、大きい子の気持ちもだけどこの場に大きい子の親がいたら周囲がみんな小さい子を応援してるとかキツイだろうなーと考える人間で、でもわたしはそれをなんとも思わないもん。
“周囲がみんな小さい子を応援しその勝利を喜んでるなかで大きい子のメンタル大丈夫かなって心配する自分”をわざわざ他人に語ったりしない。それが特別なことだなんて思ってないからね。
だから初回の感想でも書いたけど「こいつらめんどくせえな」となっちゃう。

で、そのめんどうくさい人たちが「4人」で出会って、二度と会わない相手だと思ってるからトラウマの抉り合いができたけど、早々に“二度めまして”となり“忘れ物”という口実を用意して『じゃあまた』と言い合う関係になったならあとはもうその関係を深めていくだけだと思うんだけど、それが難しいって話なのか?。

ていうか、「いい人」であり「調子のいい人」扱いされてしまうという男二人はともかく(紅葉は自分のことを「調子のいい人」と思われてると言うけど、お調子者と言うぐらいだし「調子のいい」ってのは盛り上げ上手的なことで、コンビニのバックヤードで「テキトーに褒めてればシフト変わってくれる」と陰口言われるのは「都合のいい人」ではないか?「調子のいい」と「都合のいい」じゃぜんぜん違うだろ)女二人はこれ確実に性格に問題あると思うんだけど。

泉澤くん演じるクソ野郎がクソであることは間違いないとして、コイツ職場の同僚なんだよな?どちらかが辞めなきゃこれからも同僚として共に働かなきゃならないのに「コイツ顔だけなんで」などと言う、言われてしまうのはそのまんま「顔が良いから」という理由で夜々のなかでは完結してるっぽいけど、ゴミ箱から割引券を拾って「忘れ物」として届けるなんてことをするから男には“その気がある”と思われるんだろうし、女からは嫌われるのでは?としか思えんし、ゆくえに至っては昔は4人で仲良くしてたのに一人だけ結婚式に招待されなかったって、それはもう完全に疎まれてるってことじゃん。交換ノートをやってはいたけど「友達」としてはとっくに切られてたってことでしょ。
でも自分的には気を使って生きてきたつもりと言うんだよね?。赤田の件もゆくえのなかでは「結婚相手のせい」なんだろうし、大きい子の気持ちは考えられるのに赤田の彼女の気持ちは「しょーもな!」なわけだよね?。ゆくえが疎まれるのは『そういうところ』にあるんじゃないの?。

ということを、4人が4人としての関係を深めていくなかで浮きぼりにし、そのうえでそれぞれが「どうする」のか、というドラマなら見続ける意味はあるかもだけど、でもこれ「男女の友情」がテーマだもんな・・・。