『王様に捧ぐ薬指』第9話

静は一体がしたいの?という疑問はそれとして、綾華の父親が表情を曇らせ家に背を向けた理由は「知人の会社が倒産したんだけど連帯保証人になってたらから借金1億背負うことになっちゃったから」ってなことだけど、そもそも連帯保証人なんかになる父親が馬鹿よな。前回の感想で自営業で幼い子供もいるというこの生活環境下でさらに子供作るとか何考えてんだと書いたけど、それもぜんぶひっくるめて善人だけど馬鹿でしょ。
東郷が突如別れを言い出したのはこのまま結婚生活を続けたら羽田家が静に攻撃され続けるからだろうし、1億も東郷がどうにかしたんだろうけど、そもそもの話として1億なんて大金が絡む連帯保証人になったことそれ自体は金太郎の責任であるわけで、もう一度言うけどその善人だけど馬鹿っぷりにイライラする。

で、話戻るけど、父親の力を使って会社1つ潰して綾華の実家を苦しめるのは(方法として)わかるとしても、経営する結婚式場の宣伝目的で偽装結婚してましたなんてリークしたら「東郷」にだって傷がつくのに、静かはマジで何考えてんだろうな。
ただ東郷を苦しめたいだけなんだろうか。

どれほどの規模かしらんけど綾華の父親の友人が経営してるってだけでほぼほぼ無関係の会社を潰して少なからずの人間を苦しめた以上、静が「善」に転ぶことはもはやない(それは許されない)と思うんだけど、それでどんなハッピーエンドになるのかまったく予想ができない。
これ次回が最終回なのかな?。今回のラストで別れて最終回は「数か月後」として始まるのではなくこういう形の構成だってことは、今回見せた「数か月後」をひっくり返す最終回になるんだろうし、別の女性と再婚することも含めて東郷はなんらかの「作戦」を立ててるってなことなんだろうけど、ギャフンと言わせてスッキリ!ってなレベルの所業じゃないわよ?。

あ、東郷父は桜庭が静の子供であると知ったうえで「よかれと思って」静の目の届くところに配置した・・・んですね。
そこには愛人が産んだ子を実子として迎え入れ妻に育てさせた贖罪の気持ちもあるのかもしれないけど、基本的にはボンボンってだけなのだろう。

それが静を“こんな人間”にしてしまったのだとしたら少しばかり静に同情の余地が生まれるかもしれないけど、でもそこで思い出すのが東郷を産んだ夫の愛人の墓前で「もっと早く死んでくれればよかったのに」と言ったことなんだよね。羽田家を苦しめるために会社を1つ潰すことなど「なんてことない」などという父親も父親だし、やっぱり静は“そういう人間”ってことなんじゃないかな。
と考えるとますますここからどんなハッピーエンドに持っていくつもりなのかわからないってか、まさかこのドラマがこんな感じで最終回に突入することになるとは全くの予想外。