『王様に捧ぐ薬指』第8話

なんか今回「唐突」が多すぎないか?。
神山のバックに静がいる(神山を動かしてるのは静である)ことに東郷が気づいてることとか、綾華の両親が綾華と東郷さんが「本当の夫婦ではない」とわかってたこととか、神山は父の工場を守るために静の手先となったというのに父親が「もう工場は手放すからアメリカに戻って好きにしろ」と言ったりだとか、これまでのあれこれはなんだったん?と思う描写がやたら多かったんだけど、それはわたしがながら見してるせいですか?。

ていうかこれが一番唐突ってかその設定必要?と思ったのは綾華の母親が妊娠してることよ。
今でさえ生活は結構カツカツっぽいし、出産経験豊富とはいえもはや若くはない母親が妊娠出産する間はもちろんその後の育児で店の仕事を今まで通りに出来るかわからないし、そこでまた子供を作りました(できちゃいました)ってドラマとはいえちょっと引く。
などと思ってたら父親が店の奥から聞こえる賑やかな家族の声に表情を曇らせ家に帰らず背を向けてどこかへ歩いていくとかさ、その表情の理由が金銭問題にあるならばますます妊娠設定いらなくないか?となるんだけど。

で、やっぱりわからないのが静の動機。
今回北村匠海演じる桜庭が静の実子であることが明らかになったけど、静と桜庭が共謀して新田ホールディングスを乗っ取ろうとしてるとかならわかるのよ。
東郷と綾華の間を裂こうとしてるのは「跡継ぎ」となる子供が出来る前に別れさせようとしてるからってことで。
でも静と桜庭が共謀してるってことはないだろう。ないんだよな?。
それどころか静は“息子”が箱根店で支配人をやってることすら知らなかったんだよね?。
突然実の息子が目の前に現れたもんだから驚いたとしても、息子に対して「自分の息子は東郷だけ」とキッパリいうのはなぜなのか。

そして東郷父がどこまで「知ってる」のか。問題はそこだよな。
静の「過去」を知ったうえで新田家の嫁として迎え入れたのか。
知ってるから「愛人の子」である東郷を育てさせ、さらに「実の子」である桜庭をこのタイミングで「紹介」したのだとしたら誰よりも恐ろしいのは東郷父ということになるけど、でも「何も知らず」桜庭をラ・ブランジュの社長に抜擢したのもただ「優秀だと見込んだから」ってだけかもしれない(それが静にとって“運命の悪戯”になってしまうのはまた別の話で)。利重さんだからどっちでもあり得そうだよな。