『ラストマン-全盲の捜査官-』

福山雅治演じる「どんな事件でも必ず解決するから「ラストマン」と呼ばれてる全盲の捜査官」が全盲であるようには見えないんだけど、もしかして実は「見えてます」ってなことになるのか?。
全盲ってのは実は嘘』なのか『全盲演技が下手なだけ』なのかどっちなんだ?という興味で引っ張るつもりなのだとしたら、斬新な企画だなw。
いやだって「全盲」+「FBIの捜査官」がどんな捜査するのかと思ったら、「全盲」だから「鼻が利く」ってマジかよwってなるじゃんw。さすがにそれを真面目には見られないし、実は見えてるってことなんじゃないなら全盲設定にする理由あります?(全盲じゃなくてもよくない?)としか思えないもん。

日本の捜査員たちの「悪印象」を犯人である宮沢氷魚に対する“熱くて真摯な説得”と捜査員への“素直な感謝”でもって「案外いい人じゃないか」とひっくり返すのは「作戦ですけどなにか?」という腹黒計算キャラってだけでいいように思うけど、でもそれだと目新しさがないから全盲設定にしたのだとして(あとまあ社会の流れ的なソレもあるだろうけど)、それなら調書を速聴できるってな描写があったけどそんな感じであらゆる機器を駆使し情報をインプットし、大泉を介して最後の決め手として「視覚情報」を得ることで犯人を特定するとかさ、ありがちだけどそれぐらいの超人のほうがよくない?。
とか思いかけたけど、でもそれじゃ湯川先生と大差ないか。

って、そこなんだよなー。ガリレオの湯川先生と比べてこの皆実という特別捜査官がカッコよくないのがなー。
全盲にした理由の1つに「大泉洋と腕を組む福山雅治」という絵面を見せたいからってのがあるとわたしは思ってるんだけど、番宣を見てても思うけど福山雅治のビジュアルの衰えを思ったよりも感じさせられてしまうもんで(なまじ若く見える上川隆也がいるから余計に)、それでカッコつけられても居た堪れない気持ちになってしまうのよ・・・。
福山雅治というよりも「ついに大泉洋福山雅治と刑事モノでバディとなる」という視点で見るのが正解なんじゃないかとは思うけど、すこしばかり「遅かった」な。

皆実が警察庁とFBIの連携強化という名目で日本にやってきた『真の目的』という縦軸も、護道兄弟の関係性と共に護道心太朗がそこにどう関わるのかを含め展開が予想できてしまうし(そしてそれは大きく外れることはないと思う。この枠的に)、良くも悪くも「安定の日9」だなという印象を変えてくれるといいんだけど。