『どうする家康』第15話「姉川でどうする!」

織田信長豊臣秀吉徳川家康のいわゆる三英傑(のだれか)を中心にして物語を作るとして、いくつかある絶対に外さない(注:外しちゃいけないではなく「外さない」)ポイントのひとつが金ヶ崎だと思ってるんだけど、それが「なんやかんや」の一言で終わってしまって茫然としてたら、姉川と言えば榊原康政の超見せ場であるわけで、つまり杉野くん大活躍となるはずなのに(山田くんの忠勝とともにやたら扱いがいいというか「売り出してる」康政だけにここは絶対にガッツリやるもんだと思ってました)家康が信長を裏切って浅井につくとか言い出してて、どうしてそんなことを言い出したかと言えば「浅井が好きだから」ってんで(挙句が合戦開始→数秒でナレ終戦)ついにわたしの心が折れました。

お市の侍女とか言う女が走る話にはあれだけの尺を使いながら金ヶ崎と姉川がコレってさすがに無理。

殿の「浅井につく」発言に対し家臣たちが団子でイエスかノーかとなるのではなく、それぞれが「自分の意見」を言い合い、忠次と数正が冷静に「現実」を説いたのは初めてといっていいであろう「家臣団」感があったけど、なんでこんな話し合いをしてるのかっつったら繰り返すけどクソバカ殿が「浅井に味方したい。だって浅井が好きだから」などと1000%「感情」だけでモノを言ってるからで(武田との関係を考えたら好き嫌いで「信長を裏切る」なんてことは言うどころか思うことすらないだろうからね)、正信が言ったことなど1ミリもこのクソバカ殿の中に残ってないし、今回の忠次と数正の説得だって「聞いた」だけでどうせ成長に繋がりやしないんだろうね。